事故ってもゴルフ、そして鴨鍋。
夜須高原カントリークラブのレストラン、
そこに3人は居た。
「じゃあ、そろそろ行ってみようか?時間だし。」
そうだね、と立ち上がった3人は2階のレストランから階段を降りて来ると、
何故か玄関のほうに歩いて行く。
おーい、スタートホールは反対の方向だよー!
そんなことは気にしないでハウスの玄関を出るとそのままゴルフ場の外へ出てしまった。
坂道を並んで歩きながら
「これってティショット打って、セカンドに行くまでの距離より短いかも!」
と唯一1人いた女の子がはしゃいで云った。
「うわー、ほんとに近いよねぇゴルフ場出て100メートルくらいしかないんじゃないのー?」
女の子は後ろを振り返りつつ、目的のモノを目の前にすると
「なんでまた、こんなところでやっちゃうかなー」
そう云うと肩をすくめた。
「まあ、さらちゃん、身体は無事だったんだから良かったじゃない。」
「ほんとだよ、もう少し進んでたら電柱にぶつかるとこだったね。」
「あー、ほんとだぁ。わたし全然電柱なんて気が付いてなかったよ。危なーい。」
・・・危ないと思うなら前見て運転せんかい!
「事故のときは写真撮っておくといいんだよ。」
「あら、そーなの?」
わたしはかばんからデジカメを取り出すと
「ちょっと、ちょっと、フェードさん、はいこれ。」
カメラを渡すと車の前でハイ、ポーズ。
「・・・。」
違うだろう、、、
ゴルフ場の入り口の100メートル手前で事故っちゃうなんて、こんなバカなわたし
だけど、・・・こんな奴がたまにはいるかもしれないじゃないか。
「見てー、これねぇ、ナビ付いてんのよ。」
わたしは車の中を覗き込むと2人に手招きした。
「へえー!ナビ付いてんの?それで道間違えたん?」
「・・・・キャロさん、」
ほっといてくれ、
ゴールのフラッグのとこまで来たのに全然入り口ないから探してたのっ。
一番[詳細]に画面を設定してれば良かったんだけど、、、
コースは見えてんのに入り口がないな〜ってよそ見してたらタイヤが違うとこ走って
たのよ。
しばらくするとJAFのおじさんがやってきた。
「良かったー、JAF入ってて。」
「新車ですね?」
「えー、はい。」f(^ー^;
「保険は・・・」
「入ってます!車両も付いてます。」
「そう。」
「はい。昨日、はんこ押しました。」(^_-)vブイブイッ
「そ、そう。」
「はい。」(^_-)vブイブイッ
キャロさんとフェードさんにも手伝ってもらって車を引き上げることが出来ました。
ほんとにどうもありがとうございました。m(_ _)m
一仕事終えた3人はやっとスタートすることになった。
前もってスタート室に連絡して事情を説明していたのですぐにスタートすることが
出来た。
スタートすると、フェードさんは右に右に行ってしまうし、キャロさんはアプロー
チでざっくりざっくりやっている。
なんか好調なわたしはいつも先にグリーンに乗ると2人がオンするのを待っている。
「うわっ、」
「あーっ!」
そんな2人を見ながらわたしはキャディさんに「すみません、迷惑かけて」云った
けれど「来る前に迷惑かけたの、わたしだけどー」と呟いた。
「どうかしたんですか?」
「実はわたし、ゴルフ場の入り口の手前で車が溝にはまっちゃって、、、だから今
日、こんなに当たってるのかなぁ。」
「あれ、わたし、その車見ましたよ。出勤してくるときに!」
「・・・それー、わたしだったんですぅ、恥ずかしー!!!」
2ホール目のロングで気分良くパーパットを沈めたわたしは
「パーだよ」
そう云ってカップからボールを取り出した。
キャロさんとフェードさんは顔を見合わせて
「さ、さらちゃん、さっき事故った動揺はないの?」
「ほんとだよ、もう少し動揺しててもいいはずなんだけど、事故ってないみたいだ
よね。」
「うん、全然動揺してないね。事故ったのって、信じられなくて。なんか今日は良
く当たるなー」
「あかん・・・」
「全く動揺してない」
わたしの心に残った2人の名言は、
「3歩歩くごとに忘れよう」
とキャロさんが云った。
キャディさんも爆笑していたけど「ゴルフしてることも忘れるんじゃないですか?」
とフェードさんが突っ込んでいた。(笑)
後半のハーフはキャディさんが交替した。
宜しくお願いしまーす、と挨拶をしてるときにフェードさんが云った。
「あのー、キャディさん、今日はわたし右に右に行っています。」
フェードさんの丁寧な言葉遣いでスタート前にそんな挨拶されたら笑っちゃうよ!
とかくコースを外れがちな2人が「キャディさん、どこを狙ったらいいですか?」
と云うと「グリーンを狙ってください」と答えていたキャディさん、素敵です。
事故ってもゴルフ!・・・そして鴨鍋。
夜須から甘木方面に下ってくると「木久膳」という鴨料理の店があった。
ゴルフの後には美味しい食事が付き物である。(わたしは、)
用意された席に落ち着くとおかみさんがさっそく「鴨」を持ってきてくれた。
そして、その横に天盃(テンパイ)。
(博多の焼酎屋・天盃
http://www.tenpai.co.jp/
)
全国の天盃が飲めるお店も紹介してあるので飲んでみたい方はホームページを
ご覧ください。
おかみさんは野菜の一つ一つから鍋に入れてくれて、最後に鴨を入れた。
鴨が葱の上にふわふわと浮いている。
鴨鍋に天盃が最高にあう!
と、2人はゴルフ焼けと酒焼けで真っ赤。
木久膳
福岡県甘木市大字屋永2356−2
0946-22-4333
鴨の肉はやわらかくて、味がしみてて、最高に美味しかったです。
絶対また行きたい!
もちろん、最後は雑炊。)^o^(
まあ、今日一日色んなことがあったけど、久し振りのゴルフで100も切れたし(ほっ、)
まあ、事故ったのは仕方ないけど、キャディさんも良かったし、フェードさんもキャロさん
も楽しそうだったし、最後はなんといっても鴨鍋だし、ああ、生きてて良かった、(^^;)
おごちそうさまでした。m(_ _)m さら@ 2002.4.19