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1999年〜ゴルフ場で見たお客さまの珍プレー、好プレー、面白ギャグをキャディさんの実況中継でお届けしています。読むだけでルールやマナーも学べて一石二鳥。キャディさんからお客さまに云いたいことは「人の振り見て我が振り直せ」。今日は一体どんなドラマが展開されているのでしょうか。

【ご注意】いかなるゴルフ場とも一切のかかわりはありません。また、このお話はフィクションですがプレーヤーを非難・中傷するものではありません。

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1999.9.2(あめのちくもり)・30度

『パー・オン』
蒸し暑い1日だった。
朝方の雨は昼前にはやみ、九州地方特有の蒸し暑さが増してくる。
全身に汗がまとわりついて、気持ち悪かった。
INコースのスタートホールはレギュラーティから362ヤードのミドル。
プレーヤーのうち2人はティショットが右のバンカーに入った。残りがバンカーからピンまで140ヤード。
そして、うち一人は上手くバンカーからセカンドをグリーンに乗せて来た!
ナイス・オン!といいたいところなのだが球はグリーンの一番左はし、ピンはグリーンの一番右奥。
距離にして40ヤードはあるところだ。
これをいくらバンカーからパーオンさせたとはいえ、「ナイス・オン!」と云っていいものかどうか・・・。
「キャディさ〜ん!聞こえる〜?重いかな〜?」
「・・・聞こえますよ〜!(笑)思いっきり、打っていいと思いますよ〜」
と、云ったのが間違いだった。
パッコーンっ!
「・・・。」
一同、目が点になった。
なんと40ヤードのパットはピンをオーバーして
その先のバンカーに飛び込んでしまったのだ。
「え?」
多分、本人が一番、何が起こったのかわからなったと思う。
「なんで?オレさ、パー・オンしたのに上がったら8なわけ?」
「そりゃあ〜、バンカーで2回と3パットしたら8でしょう。」
「・・・そうだね。」
パー・オンしても何が起こるかわからないのがゴルフというものだ。


1999.9.4(はれ)・32度

『240ヤード』
「左のバンカーまで220ヤードです。カート道から右はO.B.ですのでご注意下さい!」
ティ・ショットの前にキャディさんにそう云われた。
388ヤードのミドル・ホールは本当にちゃんと当たらないと思ってたよりもセカンドの距離が残る。
4人のプレーヤーは揃ってバンカーの手前まで距離を出してきた。
「このバンカーまで、220ヤードってことは、オレたちは220ヤードしか飛んでないってことだ
よな?」
「今のはオレ、結構いい当たりだったんだけどね〜」
「残りはピンまで160ヤードくらいです。」
キャディさんはそう云ってから続けた。
「飛んでますよ!普通はもっと距離が残りますもの!」
「でも〜、220なんでしょ!」
「しかも、フォローなのにな〜」
「・・・。」キャディさんはちょと考えた。
「じゃ、240ヤードにしときましょっ!」
「え?バンカーまで?」プレーヤーの一人が振り返った。
「ええ、バンカーまで240ヤード!」キャディさんが平然として云った。
「ほんと?」
「じゃあ、オレのも240ヤード?」
「はい!240ヤードです。」・・・キャディさんは苦笑いしながら云った。
全く、男の人って単純というか〜、いくつになっても子供っていうか〜
でも、こんなんで喜んでくれればいいかー。


1999.9.5(くもりのちどしゃぶり)・28度

『福岡と久留米の違い・・・』
お昼までは曇り空で、雨は降らなかった。
後半、2ホール目のミドルのグリーンでそれは突然やってきた。息も付かせぬ程の大雨!
グリーンは一瞬にして水が溢れかえりそこにいた人はいっぺんに頭から全身水をかぶったようにびしょ
ぬれになった。
「な、なんなんだこの雨は・・・。」
「傘なんて、さす暇もなかったね・・・。」
ひとまず避難小屋に待機して雨が小降りになるのを待つことになった。
しばらくするとあまりの大雨に見回りのカートがやって来た。
「みなさん、大丈夫ですか〜?」
あれ、支配人だ。
「もう少ししたらやむでしょう!」
プレーヤーの4人はとっても元気いっぱいそう云った・・・が
「今、ハウスではスタートをストップさせています。様子を見てスタートさせますので・・・
ですが、今日のコンペなんですがね、中には中止したらって云われるお客さまが・・・」
「みんな条件は一緒でしょ!雨に会ったのが早いか遅いかだけ!」
「そうなんですが、この雨じゃスコアにならないと云われて・・・わたしも弱っているんですよ。」
「そんなこと云うのはどうせ福岡の奴らだろっ!」
でたよ〜
・・・・・?
なんでそうなるのかな〜
いっつも、こうなのよね。
佐賀の方って、いっつも福岡の方を目の仇にすんのよね〜。
何でだろ。
「わたしも福岡の人間ですが・・・」
横から一人口を挟んだ。
「ああ、あんたは久留米ナンバーだからいいよ。」
「・・・。」
何で久留米なら良くて福岡じゃいけないんだ・・・。


1999.9.7(くもり)・26度

『バンカー』
おじいちゃまはいつも戦争の話を聞かせてくれる。この前は陸軍にいて機関銃を持って歩いていたこと
その前は満州に住んでいて北朝鮮に送られたことそれにシベリヤに行った話も聞いた。
今日は機関銃は実践で4発しか打たなかったことを聞いた。
使った後に掃除をするのが大変なんだそうだ。
それに逃げて行く敵方に発射したところで「遠くて当たらない」・・・そうだ。
178ヤードのショートホールでそんな話をしながらグリーンが空くのを待っていた。
「とどくかなぁ。」
おじいちゃまはドライバーを必死に振った!
球は右からドロー回転になり
グリーン中央に戻って来るかに見えたが
落下地点が早すぎた。
・・・グリーン右手前のバンカーに入ってしまった。
「せっかくですから、バンカーから打たせてもらいます。」
笑いながらサンドウェッジを持って行く。
「バンカーもたまには使ってやらんとね・・・」
わたしもつい、一緒に笑ってしまった。
わたしはそんなおじいちゃまが大好きだ。


1999.9.8(はれ)・32度

『チッパー』
アプローチは人それぞれ使うクラブがあるもので・・・
わたしなんかは最初にピッチングを使って練習したものだからどこでもピッチングで大丈夫。
バンカーも、サンドはあんまり使わない・・・
たま〜に、8番アイアンを使って転がして寄せる。(>よくダフる・・・)

今日、一緒にラウンドした「おみ」君は
「キャディさ〜ん!チッパー取って〜!チッパー!」・・・って、あんた一体歳はいくつだい?
「おみ」君はすらりとした身長と小さい顔、左耳にピアスを空けて今時の格好いい男の子だ。
「歳はいくつになったんだい?」
「19!」
「・・・おみく〜ん、渋いね〜その歳でもうチッパーを覚えたのかい?」
「これ、なかなか寄ってくれるんだぜ!」
「なんか、年寄りくさ〜い。」
「・・・。」


1999.9.10(おおあめとかみなり)・25度

『サイレン』
今年の雨と来たら雷を伴う大雨ばかり。雷も物凄い音と稲妻だ。
天空を稲妻が走る瞬間・・・それはそれは恐ろしい。
ビキビキビキッ!!!ズドーンっ!その場にいた全員が立ちすくみ
「カートに乗って下さい!!」というキャディさんのかん高い声が大雨にかき消されそうになりながら
聞こえて来た。その後に避難警報のサイレンが・・・ウ〜〜〜ッ!
っと遠くでサイレンが鳴り響く音がした。

3ホール目でハウスに引き帰えした。
1時間後、今度は避難解除のサイレンと放送が入った。
「避難警報を解除致します。プレーを再開して下さい・・・」
それでも、雨はまだやんでいない。
お客様たちはさっきの引き返したホールからプレーを再開した。
雷が遠くで鳴っている。
雨が少しづつまた強くなって来ている。
そして雨はだんだん、前が見えないほどの勢いに変わった。
もう、傘を差してもカッパを着ててもみんなびしょぬれだ。
16番ホールのグリーンで、
ズドーンッ!
何の前振れもなく雷が落ちた・・・
かなり近い・・・
ウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ
サイレンが再び聞こえた。
「もう!いいでしょう!」
水戸黄門さまみたいな人だった。
2回目のハウスへの避難だったが、
その後は誰もプレーを続けようとは云わなかった。


1999.9.11(くもり)・30度

『総にぎり・・・』
とても賑やかなコンペで、3組12人でスタート前から大騒ぎだった。
「では、今日のコンペのルールを説明します。」
幹事さんがてきぱきと説明を始めた。
「え〜、キャディさんローカル・ルールは?」
「ノータッチです。」
「えーっ!ノータッチー?!」
参加者が全員で言い返したが
「・・・みなさん、ノータッチでお願いします。」
とまあ、ここまでは普通のコンペと同じだった。
問題は・・・
「それではみなさん、今日は特別に部長より提案がありまして〜」
なんだろう?
「え〜、全員総握りでお願いします。」
「・・・?」
し〜んっとその場が静まり返った。
この部長・・・そうとう好きだな。
それにしてもコンペで総握り・・・
面白いじゃないか!
やってやろうじゃないか!


1999.9.12(くもり)・31度

『落ちた』
乗用カートの速度は最高20キロに設定しあるのでなかなか快適な走りをする。
もちろん、燃料はガソリンだ。8番ホールのティ・ショトを終えると4人のプレーヤーはカートに乗り
込んだ。
「お茶、もらうね〜」
助手席に座っていた一人がそう云って左手に水筒、右手にコップを持った。
カート道はゆるやかなカーブを左に曲がっていた・・・。
その瞬間!
「わ〜〜?」
と云う声と共に両手がふさがっていた助手席のお客さまがカートから振り落とされた!
水筒とコップを手に持ったまま芝の上を3回転!
「・・・。」
何が起こったのか、しばらく全員分からなかった。
「いや〜、素晴らしい受け身でしたねー。」
しばらくして・・・後部座席の3人が口々に云った。
落ちた本人はというと・・・
「ああ、やっぱりお茶はキャディさんについでもらわないとね〜」
そんな問題じゃないと思うけど・・・。
落っことしてすみません。


1999.9.14(はれ)・32度

『初心者』
このサイトはゴルフの初心者を応援している。
ルールやマナーを一生懸命覚えてゴルフが上手になりたい!って思っているみなさんをね!
◆◆◆
7組のコンペの7組目。
「宜しくお願いします」
今日もキャディさんは元気が良かった。クラブを見るまでは・・・。
ゴルフクラブというものは、だいたい見ただけで持ち主がどんなプレーヤーなのか想像が付く。
4つのキャディバックのうち3つはいやーな予感がした。
キレイに3本、同じウッド(1,3,5)が入ってアイアンも4〜9、P、A、S・・・。
何も変わりはないのだけれど
何かが違うのだ。
そして、その予感は見事適中した。
◆◆◆
「キャディさん、初めてなので宜しくお願いします!」
「はい、このゴルフ場が初めてなんですよね?」
キャディさんはわかってはいるけど試しに聞いてみた。
「はい、ゴルフ場は2回目です!」
「・・・。」
「この前は3時間半かかったんですよ〜」
「・・・。」
3時間半?というのは・・・
「ハーフ3時間半でしょうか?」
「ええ、もちろんですよ〜」
笑って云うな!
キャディさんは不安な顔で違うお客さまに目を移した。
すると、慌てて云うのだ。
「あ、僕は3回目です。」
「は・・・い。」
2回目も3回目もかわりはしない・・・。
結局イヤーな予感の3人は2回目が2人と3回目が1人。
もう一人のお客さまに期待してみたが初心者のプレーヤーと同じ組にいる方はまず、
マナーを教えてあげなくては!
グリーンはすって歩く、ボールマークは球の前にする!(>後ろでしょ!)ポケットに球は
1個しか入れていない。ティやフォークも持っていない。
1打、打ったらのろのろ歩く、茶店は寄るのが当たり前だと思っている。
7組とも、同じようなお客さまで朝の8時スタートからハーフ2時間半!
18ホールがなんと長いこと・・・。
打っても打っても前に進まない。練習場に行ったこともないと云う。
「キャディさん、次はどれで打つんですか?」
んなこと聞くなー。
「ここのゴルフ場キレイでいいですね〜。キャディさんもみんな若いし、カートだし・・・
11月のコンペもここでしようかな〜」
「・・・。」
しなくていい・・・。


1999.9.15(はれ)・29度

『水の中から・・・』
18番ホールはグリーンの左側がバンカーから池になっている。セカンドショットは大きく狙いを左にそれ、
ちょうど、バンカーの砂と波打ち際の間に落ちた。
「ラテラル・ウオーターハザードです。」キャディさんは云った。
救済の処置は4つあるが「このまま、打たせてください!」と云うのでキャディさんは頷いた。
足が水の中に入る。
スタンスを取るプレーヤーはとても真剣な顔だった。
サンドウェッジで球を水の上から叩きつぶして・・・球は飛び上がった!
「出た〜!」
・・・が、球は大きくグリーンを越えて
グリーンの右のラフへ。
そしてそこからグリーンに乗せるだけでいいのにアプローチした球はグリーンを通過して今度は完全に池に
入った。
「・・・。」
同じ場所から打ち直したが・・・それもまた池に入る。
「せっかっく水の中から打ったのにこれで8オン・・・」


1999.9.16(くもりときどきあめ)・28度

『睡眠薬』
時間になってもどうしても1人だけ来ない。もう、スタートが15分も遅れている。
ゴルフのときの一番のマナーは遅刻をしないこと。
「ごめん、起きれなくて・・・」
やっと到着したお客さまはそう云ってティグランドから慌てて第一打を打った。
カートに乗り込むなり
「睡眠薬が効きすぎてさ・・・まだ頭が起きてない・・・」
「・・・。」
睡眠薬?同伴者が一同、顔を見合わせた。
「睡眠薬飲んで寝てるの?」
「うん、ぐっすり眠れるんだよねぇ。」
睡眠薬ねぇ・・・。


1999.9.17(くもりのちはれ)・30度

『コンペ』
スタート時間は9:24である。2組のコンペの参加者は9:15全員にが集合した。
もう、スタートまで時間がない。2人のキャディさんは大急ぎでバックを積む。
そして、クラブの確認を始めたとたんに
「あ、悪いけど、この人とこの人を入れ替えてくれる?」
「かしこまりました。」
キャディさんは笑顔でそう云った。
そして準備完了・・・
「あ〜、悪いけど、また組み合わせを替えたから、全部積み替えて!」
「・・・・・。」
9:20だった。
「ちょっとぉ〜、どーなってんのよ!このコンペはっ!」
お決まりのスタート室への殴り込みだ・・・。
「時間ぎりぎりに来て、組み合わせが違うって、何なのよ!」
2人のキャディさんは怒りがおさまらない。こういうことはとてもよくあることだ。
お客さまは何とも思わないかもしれないがはっきり云って、一番迷惑なことなのだ。
バックを積んだからといってすぐにスタート出来るわけじゃないのだ。
それから全てのクラブをチェックして確認をしなければならない。
せめて30分前に集合して組み合わせの変更を連絡してくれていれば誰も、不愉快な思
いはしなくてすむのに。本人たちはなんとも思っていない。
「さて、これからスタートしますが・・・キャディさんここは・・・」
「ノータッチです。」
有無を云わさずきっぱりと云ったら
「・・・じゃあ、6インチはO,k,ということで・・・」
だったら聞くな!
3ホール目のショートホールで、一人目がグリーンにオンした。
「ちょっと、ニアピンの旗、立てといてね。」
「・・・。」
誰に向かって云ってるんだ。
「コンペ用のフラッグはご用意されていませんでしょうか?」
「ない。」
「申し訳ございませんがスタート前に云って頂かないとこちらも準備がありますので。」
「スコア・カードないの?」
ほらきた。
こういうのは大迷惑なんだよ。
初めから用意する意志もなくてスコア・カードでニアピンやドラコンをしようという根性
がなっていない!
コンペならば、用意するのが当たり前でしょう。
ハウスのショップにだって売っている。
マナーもエチケットもまるでない。


1999.9.18(はれ)・31度

『ニューボール』
165ヤードの谷越えのショートホール。
「朝は6番でちょっと短かったから今度は5番で打ってみよう!」
27ホール目のプレーヤーはピンに寄せるために番手を1つ上げた。
「ナイスショット!」
球はまっすぐにピンを目指して行った。
「ナイスッ・・・オン・・・。」
キャディさんはちょっと戸惑いがちに云った。
「・・・1つ大きいので打ったのに、朝と同じところだ。」
「みたいですね。」
何かふに落ちない様子のプレーヤーはポケットからニューボールを取り出した。
「キャディさん、もう1回打たせて!」
「いいですよ〜」
もう一度慎重にスタンスを取ってしきり直す。
2回目を打った・・・
「ああ〜、ダフった〜!」
という悲鳴とともに球は谷底へと落ちていった。
「あ、あのボール、まだ箱から出したばかりだったのに〜!」
ニューボールとはそういうものだ。


1999.9.19(はれ)・34度

『同じことを何度も・・・』
たまのコンペで集まる仲間と楽しいゴルフはとても楽しい。
いつもよりも、よくしゃべるしハメもはずす。
それにしてもよくしゃべる・・・。
むろん、人の話は聞いていない。
「こちらのホールは左ドックレックとなっております。狙い目は右の山裾となっております。」
キャディさんはティグランドでホールの簡単な説明をする。
こういうときは一番に打つ人はよく聞いているが3番目、4番目になると人の話しは全然聞いていないことが多い。
「キャディさん、これ、どこ狙いだったけ?」
「左ドックレックですけど、右からがいいですよ。」
「ありがとう。」
まあ、2回くらいなら同じこと聞いてもまだいい。
「キャディさん、右だっけ?」
「はい、右からですね。」
3回くらいも、今日は許そう・・・
そして4人目のプレーヤー
「よーし、キャディさん狙いは・・・」
「右です!」
「そう、右だよね〜。右ドックだったもんね〜」
「左ドックです!」
「・・・。」
4回も同じことを云いたくないな。


1999.9.21(はれときどきこさめ)・28度

『カキ』
16番のロングホールはカキがちょうど実っていて・・・
ティショットは左狙いがおすすめなのにわざわざカキの木のある右側に打って行く人もいるほどだ。
「あ〜苦しい〜」
「どーしたんですか?」
カートを運転していると後部座席に座っているプレーヤーの一人がうなっているのだ。
「食べ過ぎた・・・」
「何をですか?」
「カキ・・・」
「何個食べたんですか?」
「・・・4個」
「・・・。」
まだ、ティショットとセカンドと2つしか打っていないのに・・・
その間に4個もよく食べる時間があったものだ。


1999.9.25(はれ)・25度

『時間』
ハーフ2時間・・・とても理想的な時間だ。
別に2時間以上のプレー時間が悪いとは云わない。自分の組の前後に迷惑がかからなければいいと思う。
さて、どんなに頑張ってもその二人組のご夫婦は2時間20分はかかると有名だった。
今日もとても時間がかかったようだった。
「OUT2時間25分!」
死にそうな顔できょうこちゃんが帰って来た。
「わたしたちが前の組を待ってるのよ!信じられる?」
「・・・それ、ホント?」
あのご夫婦ペアが前の組を待ってるなんて!
わたしは次にきょうこちゃんの前の組に付かなければならない・・・。
「うん、それでね、前の組のお客さん、休憩時間が少ないって云ってさ〜
わたし、後半は抜いて行くからね〜」
「・・・うそ。じゃあ、わたしはきょうこちゃんに付いて行けないってこと?」
「多分ね。」
・・・やられた〜
時間はとても大事なのだ。
普通にまわれば2時間で済むのに。

何がそんなに時間がかかるのかって・・・
ティグランドですぐにわかった。1人打つのに2分くらいかかる。素振りを5回くらいする・・・
自分の番になってからキャディバックから球を探す人・・・
素振りをして、さて打つかな〜って思ってたら
もう一度球の後ろに行って方向を見てまた素振りをする人・・・
ティグランドでキャディさんは寝た。
あの遅いと有名な夫婦ペアに、前の組に付いて行けなかった・・・。


1999.9.26(はれ)・25度

『10オン』
前の組はこれからセカンドショットをするところだった・・・が一人、とんでもないところにいた。
とにかくよっぽどのことがない限り、
こんなとこから打つ人はいないだろうっていうところだ。
そしてそこから目の前にO.B.2発。
次がザックリ、次がやっとフェアウエイ
「もう、7打も打ったな。」
「次は8打目だぞ。・・・あっ!右に行った!」
「あら〜、グリーンの右にはねた!キック悪い〜」
「うわ!またザックリした!」
「ひえ〜10でグリーンに乗った・・・」
「10打ったら!もう、ゴルフなんかしたくないだろうな〜」
「もう、キレてるだろうね。」
見てるほうが疲れる・・・


1999.9.28(はれ)・30度

『研修生』
黙々とゴルフをする4人は研修生だった。私語もほとんどなく、プレーに集中している。
スタートホールのティショットも素晴らしかった。
若い、人・・・というと誤解があるかもしれないが普段のゴルフ場には若くてゴルフの上手なお客さま、
というのはあまりいないものだ。
見てるだけでもかなり新鮮なものがある。
さすがに体が、若い!
瞬発力もなにもかも、いつも見なれている年輩のゴルファーとは比べ物にならない。
みんないい球を打つ。そして、飛ぶ!
「あの〜、みなさん何歳くらいなんですか?」
キャディさんがおそるおそる聞いてみた。
「多分、同じ歳くらいだと思いますよ。」
背の高い一人が云った。
「え〜、25、6ですか?」
「・・・みんな21です。25、6に見えますか?」
「・・・えっ、21歳なんですか?」
キャディさんはそれは済まなかったと思って謝った。
そして別の質問をした。
「何歳頃からゴルフを始めたんですか?」
「23くらいからです。」
「・・・。」
おちょくられてる・・・。
しかし、4人はとても礼儀正しくて挨拶もきちんとしていてとっても好感の持てる振る舞いだった。
上がってから3人がスコアを教えてくれた。
74、76、84。
教えてくれなかった一人が一番いっぱいオナーをしていた。
多分スコアも一番いいんじゃないかと思う。
これからも頑張ってください。
心から応援したいとキャディさんは思う。


1999.9.29(はれ)・32度

『自分に厳しく』
プライベートの2組のコンペはローカルルールをそのまま摘要していたがスルー・ザ・グリーン・6イ
ンチプレースだけはコンペのルールで認めていた。ショートホールのティショットを最後の一人が空振
りした。
「ああ〜やっちゃったぁ・・・」
「おまえ、それは空振りを認めたってことだぞ!」
「・・・空振りも数えるの?」
「あったりまえじゃないか!」
まだ、ゴルフを始めて間もないようだ。ホールアウトした後にボギーなんだけどな〜と云いながらも
「ダボ・・・」
と云っている姿はちょっと可哀想に見えた。
次のホールは388ヤードのミドルだ。
オナーは先程空振りも数えるんだぞっ!と云っていたプレーヤー。
ティグランドの目の前は池・・・
すると、グリーンに向かってティグランドの真横(左)に打って来た。
危うく止めていたカートに球が当たるところだった。
急な斜面に球は止った。
「そんなとこから打たないで下に出しちゃえよ〜」
同伴者が云う。
「斜面だしな〜、池に入っちゃうぞ〜」
そのとき、キャディさんはさっき空振りを数えたお客様と目が会った。
そして頷くとにっこり笑って云った。
「さっき、空振りも数えましたからね〜」
「・・・。」
プレーヤーは2打目を打つために斜面に駆け上った。
そして予想どおり目の前の池にO.B.
「ほ〜ら!下から打てって!」同伴者がまたも云うのだが
「人に厳しく、自分に優しくはできないだろ〜オレは自分にも厳しいんだよ〜」
と、半分やけになりながら再び打ち直しをする。
「ああ〜もう!さっき優しくしてれば良かった〜」
ルールは守らなければならないけれどときどきは見て見ぬ振りもいいんじゃないかなぁ。
なんて・・・。




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