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今日のお客さま。
1999年〜ゴルフ場で見たお客さまの珍プレー、好プレー、面白ギャグをキャディさんの実況中継でお届けしています。読むだけでルールやマナーも学べて一石二鳥。キャディさんからお客さまに云いたいことは「人の振り見て我が振り直せ」。今日は一体どんなドラマが展開されているのでしょうか。

【ご注意】いかなるゴルフ場とも一切のかかわりはありません。また、このお話はフィクションですがプレーヤーを非難・中傷するものではありません。

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2004.6.30 はれ

『グリップ』

「今日、お客さんがグリーンで・・・」
と、さつきちゃんが笑いをこらえて云った。
「赤グリップね。」
ってパター4本かかえているさつきちゃんに云ったそうだ。
「え?ポリグリップ?」
さつきちゃんにはそう聞こえたらしい。
キャディさんたちはしばらく大笑いした。




2004.6.29 くもり

『のど自慢』

「昨日、のど自慢に付いたよ。」
「のど自慢?歌が上手い人?」
「キンコンカンよ!」
「・・・何云ってんの?」
「NHKのど自慢の司会の宮川さんよ、」
「ああ、まさか歌ってみせたりしなかったでしょうね、」
「したわよ。」
「・・・したの。・・・やっぱり。(^_^;)」
「キンコンカンのキンも云わなかったわよ。」
「・・・・。」



2004.6.27 あめのちくもり

『ショート』

「さっき何で打ったっけ?」
「木」
「スプーンだったろ」
同伴者のお客様が口々に云う。
「ああ、そうだった。えーっと、何ヤードある?」
とキャディさんを振り返るお客様。
「さっき回ったんですよね。」
「うん。。。」
それを見ていた同伴者たちがクスクス笑う。
どうしてもいじめたくなってしまうようなキャラなのだ。
「さっきね、俺だけ乗ったんだよ」
「え?すごいですねぇ!」
他のお客様は199ヤードをアイアンで打てるのにグリーンを
とらえることができなかったらしい。
「それでね、上がってみたら全員ボギー。」
そしてお客様はまたスプーンで打った。
さっきと同じように一人だけグリーンに乗った。
「今度はパー取ってみせるからね!」



2004.6.26 あめのちくもり

『手袋』

「今日はホントに参ったよぉ。」
「どうした?」
ただでさえ雨の日のラウンドは気を遣うことが多い。
「お客さんが、打つ度に手袋を外したりはめたりするの。」
「新しいやつに?」
「うんん、濡れてるやつ。」
「はあ?毎回新しいやつに変えるわけじゃなくて?」
「濡れたやつを毎回打ったら取って、打つ前にまたはめるのよ。
しかも二人も。おまけに打つ直前にするからさ・・・もう、準備
しといてよぉって感じ。それに外すときに濡れてるから指のとこ
とか取れなくて、キャディさん引っ張って!とか云うの、もう、
最悪。前半2時間20分。後半茶店寄らなくて2時間15分。」
「・・・・ご苦労様でした。(^_^;)」



2004.6.22 はれ

『ハンディキャップ2』

「ねえ、そのボール何?」
「これ?V1X」
「???」
「タイトリストのV1X」
「ふーん。飛ぶの?」
「うん、いいよ。使ってみる?」
お客様はポケットからボールを1つ取り出すと差しだした。
「ボールはいつも何を使うか決めてないの?」
「うん、いろいろ使う。」
そう云ってから
「・・・決めてたほうがいいの?」
と聞いたりする。
「飛ぶドライバーってないの?」
「これはね、シャフトをフジクラにしたらよく飛ぶようになったよ。」
「へえ。フジクラって何?」
「シャフトのメーカー」
「それはいいの?」
「うん、いいと思うよ。」
「じゃあちょっと貸して。」
キャディさんはクスクス笑う。
さっきからお客様は同伴者の真似ばかりしたがるのだ。
同伴者のお客様はハンディキャップが2で、誰もが認める「2」だった。



2004.6.20 はれ

『ギター侍』

ボールはカラーにあった。
真剣にラインを読んだパットは惜しくも外れた。
「残念っ!ダイヤモンド斬りっ!」
同伴者がギター、いや、クラブ片手に云った。



2004.6.19 はれ

『1オン』

6番ホールは289ヤードのミドル。
お客様がドライバーを持つと同伴者が云った。
「乗るやろな。」
フェアウェイのど真ん中に大きな木が一本立っている。
「木に。」
ぶっ・・・と吹き出したキャディさんはあまりのおかしさにひっくり返るところだった。



2004.6.17 はれ

『シャンクorソケット』

「うわっ、」
お客様が打った瞬間、ボールは真横に飛んで行った。
「キャディさんっ」
「はい?」
「今の、どっちだった?シャンク?ソケット?」
「・・・えーっと、」
知るかー。(-_-;)
どっちも同じようなもんだろがー。



2004.6.16 はれ

『修理地』

「ねえ、ねえ、10番の左斜面の修理地のところあるじゃない。」
と、ゆかちゃんが云う。
「あそこってさ、修理地から出すときにフェアウェイになっちゃうところあるよね。」
「うん、あるね。ニアレスがどうしてもフェアウェイになるとこあるからね。」
「そうでしょう!それなのに同伴者の人がさ、ラフにあったのにフェアウェイに出すな
って大騒ぎするんだよねぇ。」
「あー、いるいるそういう人。」
「なんであんなこと云うんだろうね。」
「知らないからじゃない?」
「・・・あ、そっか。知らないんだぁ。」
「そうよ、知らないのよ。ルールブック読め、って感じだね。」



2004.6.13 はれ

『スルー』

「えっ、スルーなの?」
お客様はそれはそれは驚いた顔をした。
今日は県体予選。
ちゃんとした競技会でそんなことは初めからわかっていたはずなのに。
後半の2ホール目でついに耐えきれなくなったお客様はキャディさんに詰め寄った。
「ねえ、パンとか持ってない?飴でもいい。」
「・・・もってるわけないじゃないですか(-_-)」
「なんにも持ってないの?・・・茶店は?」
「あと1時間はかかりますね。」
「・・・。」
そして次のホールのティグランドでキャディさんが水入れの中にクラブの先を入れて
洗っていると、
「この中にスイカとか入ってない?」
「・・・入ってるわけないじゃないですか。(-_-)」
グリーンでキャディさんが別のお客様のラインを見てスライスがどれくれいかをアド
バイスしていると
「たまねぎのスライスが食べたい」
「・・・。」
とにかくお腹が減ってるらしい。



2004.6.12 はれ

『番手』

キャディさんがハウスの玄関でお客様待ちをしているとポーターのおじさんが云った。
「アイアンって、何番で何ヤードくらい飛ぶか決まってるの?」
「えっ?ああ、人それぞれ自分の距離があるだろうね。」
「普通のお客さんで100ヤードは何番くらい?」
「うーん、普通の男の人でだいたいピッチングじゃないかな。まあお年寄りになるほど
番手上がるけど。」
「ピッチングねえ・・・」
「おじちゃんは何番?」
「わからんのよ、それが。」
「は?でも100ヤードくらいになったら何番で打つ?」
「うーん、持ってるやつで打つ。」
「・・・それじゃあスコアにならないじゃない。」
「自分で何番が何ヤード飛ぶのかわからないんよ。」
「1本もわかんないの?」
おじちゃんがうーんと考えて
「あ、この前、130ヤードを5番でぴったりだった!」
と云った。
「じゃあ、5番が130ヤードだったらあとは10ヤードきざみになってるから6番で
120,7番で110,」
「そーなの?」
「うん、だいたいクラブってそんな風に出来てるみたいよ。」
「そうなんだ。じゃあ、紙に書いて入れておかんとね。」
と胸のポケットに手を入れた。
「・・・そのくらい覚えておきなさいよ!」
「いや、いや、すぐ忘れるもん。」
「・・・・おじちゃん、ゴルフ始めて何年?」
「4年」
「そっかー、4年目でやっと何番で何ヤード打つのかわかったのね。」
「うん、よかったー。これで100切れるかもしれん。」
「・・・(^_^;)」



2004.6.11 はれ

『茶店』

茶店に辿り着くと、お客様がカートから降りて云った。
「キャディさん、ちょっと30分くらい行ってくるから。」
「はーい。」
キャディさんが普通に返事をするとお客様はぎょっとして振り返った。
「どうぞ、どうぞ、何分でもどうぞー」
冗談のつもりで云ったらしいが相手にされてないと不安になるらしい。



2004.6.10 はれ

『カート』

11番のショートホールのティグランドの横で、キャディさんはカートを停めた。
ちょっと下り坂になっているのでサイドブレーキをしっかりかける。
そしてカートからキャディさんが降りると
「うわっ、キャディさんブレーキかかってないよ!」
「えっ!すみませんっ!」
慌ててカートに飛び乗ったキャディさんはサイドブレーキを思いっきり踏み込む。
「・・・。」
踏む込んでも、もう、これ以上踏めない。・・・・なんで?
なんでカートがゆっくりと前に動いているの?
キャディさんははっとして隣りに座ってるお客様のほうに首を動かした。
「・・・・降りてくださいっ!」
「すみません。」
一体体重何キロあるの?という巨漢のお客様がカートから飛び降りた。



2004.6.9 はれ

『つむじ』

「今日のお客さん、おかしいんですよ」
さつきちゃんが思い出しながら笑った。
「左の人だったんですけど、左ばっかり行くんですよ。そしたら
“つむじが左巻きだから?ちょっと見て”って頭を下げたんです
けど、見たらハゲててつむじもなにもないんですよね。」
キャディさんたちみんなで爆笑。



2004.6.8 はれ

『ボール』

「今日、びっくりした。」
「何が?」
「Nさんさ、今までボール見て打ってなかったんだって。」
「どういう意味?」
「ボール見て打ってみてください、って同じ組の人に云われて打ち出したら
よく当たるようになったのよ。」
「うん、それってもしかして」
「今までボール見て打つもんだってこと、知らなかったみたい。(^_^;)」
「はーっ!?何十年もゴルフしてるでしょうに。」
「今まで誰も教えてくれなかったー、って云ってた。」
「・・・うっそみたい。(__)」



2004.6.6 くもりときどき雨

『神様仏様』

8番のティグランドに来るとお客様はそわそわとスコアを数え出した。
「ああー、神も仏も・・・女房もおらんっ」
キャディさんがぶっと吹き出した。
随分負けが越してるらしい。



2004.6.5 はれ

『ティショット』

お客様が素振りをすると
「全然肩が回ってないって。もっと回して!」
同伴者が渇を入れた。
「よーし、見てろよ」
お客様はそう云うとバックスィングをしてクラブを振り下ろして、
そのまま両手を真上に上げてバレリーナのように自分もくるくる
回りだした。
そして云った。
「おれ、61だぞっ!」
って云うくらいならやるなよ、みんなそんな顔をして見ていた。(^_^;)



2004.6.4 はれ

『82才』

「レディースの試打を借りてきたぞ。」
おん年82才のおじいちゃんはまだ飛ばす気でいた。
シニア用のゴールドティにティアップすると何故か球を5個並べた。
そして・・・ティショットを続けて5回した。
さらに自分のドライバーで2回打った。
一体次はどれを打つんだ?とキャディさんが考えていると
「心配するな、全部打つから。」



2004.6.3 はれ

『修理地』

「キャディさーん、これ後ろだったらどこまで下がってもいよね?」
お客様は修理地に入ったボールを掴むとそのまま白線の後ろのほうに下がって行く。
「・・・・。」
キャディさんはどうしようかと迷ったが思い切って云うことにした。
「あのー、それはちょっとぉ」
「駄目なの?」
「それだと1ペナになっちゃいますね。」
「なんで?」
「修理地のときは1クラブ以内にドロップですから、それだとアンプレアブルになっ
ちゃいますね。」
「えー?後ろならどこまで下がったっていいんじゃないのー?」
「ボールのあったところから一番近い打てるところにニアレストポイントを取って、そこから
1クラブ以内にドロップですからどこまでもってことはないですね。」



2004.6.2 くもり

『ドライバー』

「あれ、ドライバー変えたんですか?」
しばらく振りに付くお客様にキャディさんが云った。
「うん、あれさ折れたんだよ」
「あらー」
「同じヤツをまた買ったんだけど、それを使うとみんなが笑うんだ。」
「はあ。」
「だからまた違うのを買ってみた。」
「・・・。」
すぐに買えるのがすごいなぁ。(^_^;)



2004.6.1 くもり

『ナイスショット』

2週間入院していたというお客様はスタートホールで何回も何回も素振りをした。
「よーし、打つぞ。ちゃんと見とけよ、」
そして打ったティショットは奇麗な弧を描いて飛んで行った。
「ナイスショットー!」
キャディさんはびっくりした。
びっくりしてつい口に出てしまった。
「初めてみた。」
「俺も初めて見た。」
同伴のお客様も頷いた。
「・・・・お前らっ!・・・俺も初めて打った。」
「でしょう?」
そしてみんなで笑った。

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