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2003.5.1(はれ) 2003.5.3(はれ) 『健康増進法』 「ホントによく吸いますね」 キャディさんはカートの灰皿の中にいっぱいになった吸い殻を捨てながら云った。 「1ホール1本ね」 「・・・。」 しかもそれを3人でやるのだからカートに設置されている二つの灰皿はすぐにいっぱいになる。 「健康増進法知ってますか?」 何気なくキャディさんが云った。 「何それ?」 「ああ、5月1日からやってるやつね」 お客様の反応は様々だった。 「あれって“他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙の防止を義務”とかあるらしいですよ。」 「家では女房子供にタバコ吸うなと云われ、・・・」 「ゴルフ場でキャディにまで云われたらたまったもんじゃないですね。(^^;)」 キャディさんが笑いながらそう云った。 「ゴルフ場でタバコ吸うなって云ったら、もっとイライラする人増えるだろうね」 「あっ、、、、それ、困りますね、(゜◇゜)」 キャディさんの顔色が変わった。 「どんどん吸ってください。(笑)」 2003.5.4(はれ) 『昨日、』 7番ホールのティグランドで前の組に追いついた。 すると、前の組のキャディさんが振り返って話しかけて来た。 「昨日、ホールインワンされましたよね?」 とお客様にむかって云うではないか!? 「えーっっ!?」 キャディさんはびっくりして自分のお客様を凝視した。 「そーなんですかっ!?」 同伴者も全員寝耳に水だ。 「ほんとかー!?」 たちまち大騒ぎになってしまった。 2003.5.5(はれ) 『自腹』 今日はペアゴルフ大会。 メンバーのA様は奥さまとご一緒に来場された。 しばらくして和んでくると、同伴のK様親子ペアにドライバーの自慢を始めたところだった。 「このドライバー気に入っていて、これで2本目なんですよ」 「へえー、ぼくは商品券がたまったところで、家内のバックを買うか、ドライバーを買うかと 話し合ってドライバーを買わせてもらったんですよ。」 キャディさんとA様の奥さまは思わず吹き出してしまった。 「商品券で買えたらいいですけど、2本目なんて、・・・」 キャディさんは奥さまの方に向き直って 「お金、かかりますねぇ〜」 「ほんとにそうなのよ!」 「な、何を云ってるんだ、これは俺が自腹で買ったんじゃないか!」 「・・・っておっしゃってますけど、」 「うそ、うそ、」 キャディさんは奥さまの見方だった。(-_^:) 2003.5.7(あめ) 『関西プロ練習ラウンド』 西日本地区在住の60歳以上のプロと68歳以上のプロを対象に行われる 「関西プログランド・ゴールドシニア選手権大会」 ・グランドシニア→60歳以上 ・ゴールドシニア→68歳以上 わたしは普通のお客様を連れてハーフまわると、食堂でご飯を食べていた。 「ホールインワンしました!」 そこへ後ろの組のさつきちゃんが帰ってきた。 「まあ、素敵!どこで?」 「7番です。わたし“あ、なくなった”って云っちゃいました。」 さつきちゃんは嬉しそうに云った。 「よかったじゃない」 「お客さんが取っていいよ、ってカップの中のボール取らせてくれたんです。」 「すごいね、普通は自分で取りたいもんじゃない」 「でも、・・」 「?」 「プロなんですよ。」 「あ、練習ラウンドだったんだ。」 「はい。」 「・・・ってことは、出ないね。」 わたしはさつきちゃんの顔を見たままにやっと笑った。 「やっぱり、出ないんでしょうか?」 「出ないね。」 とあっさり返す。 「出ないですよねぇ、やっぱり」 さつきちゃんは悔しそうに顔をゆがめた。 「たしかさつきちゃん、初めてだったんじゃない?」 「そーなんですよ(T^T)」 「初めてのホールインワンがプロかぁ、いいじゃない。」 「・・・やっぱり出ないですかねぇ」 と、わたし達が出るの出ないのと云ってるのは「ご祝儀」のこと。(^_^;) 「出るわけないでしょうー。保険にプロは出ないって書いてあるんだから」 2003.5.8(はれ) 『関西プロ1日目』 関西プロ1日目、キャディさんはゴールドシニアの部に付くことになった。 つまり、68才以上のプロということだ。 キャディバックを積みながらふと目に留まったのは 「1997年、日本セニア選手権大会・・・・って。わたしが生まれたのが、、、えっ?」 「どうした?」 隣で準備をしていたキャディさんが振り向いた。 「あのね、このプロのタグなんだけど、1997年にはすでにシニアだったってことよね。」 「・・・そーなるね。」 「しかも、当時はシニアじゃなくて“セニア”だったらしいわ。」 と、そこに当のプロが登場した。 「宜しくお願いします」 「宜しくね、今日は最後まで歩けるかどうかわかんないけど、、、」 「え?・・・カートありますから」 「うん、でもゴルフするの2年ぶりだから、、、」 「え?・・・2年ぶりって、」 プロは78才だった。 ラウンドの途中でキャディさんはプロに聞いてみた。 「どれくれいゴルフされてるんですか?」 「うーんと、兵隊から帰ってきて、24のとき福岡に“古賀”ってゴルフ場を造ったんだよ。」 「・・・古賀ですか?」 「うん、キャディさん、古賀って知ってる?」 知ってるも何も、九州では一番名門じゃないか! キャディさんはうんうんと頷いた。 「18ホール造ってから、しばらくして宮崎に行って、そこにも18ホールゴルフ場を造って、 もう50年になるなぁ」 「・・・はあ、」 この日付いたプロは70才、70才、78才。 70才のプロが若く見えることといったら、、、(^^;) 2003.5.9(はれ) 『関西プロ2日目』 阪神大震災で被災した古市忠夫さんは59才でプロを目指し、60才でプロテストに合格した。 テレビのクイズ番組で観たことがある。 古市さんはプレーの前に必ずすることがあります、それはなんでしょう? ・・・というのがクイズ番組の問題だった。 答えは、ティグランドで帽子を取ってお辞儀をすること。 ゴルフができることに感謝の気持ちを込めてそうするのだそうだ。 震災で家や親類を亡くした人たちのことを考えると、生きていてゴルフができることへの 感謝の気持ちをそうやってあらわしている古市さんに対して感慨深いものがあった。 と、そのテレビや新聞で話題となった古市さんが、やってきたのだ! しかも、去年のこの大会で優勝したということで、日本テレビからも取材のカメラまで同行し ているではないか! 古市プロは1日目、トップタイ。2日目は最終組でまわっている。 2連覇の期待も高まる中・・・結果は3位タイ。 しかし、最終18番のグリーンを終えた古市プロは笑顔だった。 そのままグリーンを出るかと思ったら、くるっとコースのほうに向き直って帽子を取ると、 ぺこっと頭を下げた。 あ、スタート前だけじゃなかったんだ。 「古市プロ、写真一緒に撮ってもらっていいですか?」 「はいはい」 わたしはカメラを仲間の1人に渡すと古市プロの隣に、、、いたはずだった、、、 「ちょっと、待って、俺も入れてくれんかのー」 「さらちゃん、わたしも入るー!」 同時に駆け寄ったのは観戦に来ていたメンバーのT様とキャディのKさん。 古市プロの両脇を2人で固めやがった。(-_-;) 「ちょっと〜」 と云いながら顔は笑顔。 だって、密着カメラがすぐ側で回ってるんですもの。(笑) 2003.5.10(はれ) 『勇気』 「古市プロ、昨日はありがとうございました。」 「あ、あなただったね、」 「はい」 そう、わたしは一緒に写真を撮ってもらった後に用意していた色紙にサインをしてもらったのだ。 「昨日、勇気って書いたけど、勇気って何かわかるか?」 「・・・?」 わたしはちょっと考えた。 「いいか、頑張ることが勇気ではない。頑張ることへの感謝、それができる勇気、これが誠の勇 気。」 と古市プロは熱く語ってくれた。 自分が今、こうしてプロになれたのも自分が頑張ったからじゃない、親友や家族や色んな人の支 えがあってプロになれた。そのことへ感謝する。感謝できる勇気、それが大事なのだと云う。 頑張れるということに感謝する、というのはなかなか普通に生きていてできることではない。 わたしはほんの少しの間だったけれど、古市プロと話ができて、変な話しだけどなんだか「勇気」 を分けてもらったような気がする。 そくらい力強かったのだ。 誠の勇気について話をしてくれた古市プロが。 2003.5.11(はれ) 『残像、、、』 「なんか、関西プロ終わって、ほっとしたね」 「はい、でもプロに付いた後の普通のお客さんって、やっぱり、疲れますね。(^^;)」 「そうよねぇ、いくら70過ぎてても飛ぶ人は飛ぶし、プレーも早いしねぇ」 「昨日のプロ・アマなんですけど、誰が来てるの?ってお客さんに聞かれたんですけど、」 「わたしも聞かれたんだけど、“青木は?”“杉原は?”とか云われても・・・」 「いるわけないじゃないですかね、」 「そーなのよ、来たらこっちがびっくりするわ、って感じよね、(=_=;)」 2003.5.12(はれ) 『貸し切りコンペ』 ある企業の貸し切りコンペだった。 第10回記念で、相当力が入っている。 コンペティを持参してきたのだ。 それから、ピンに付いている旗、あれも1番から18番まで企業の名前入りで作ってしまって、 当日にはちゃーんとその旗が風に揺れていた。 「すごいよね、旗まで作って来ちゃうなんて」 「うん、でもねー最初はね、あーこれかーって旗を見る余裕もあったけど、もう、途中から旗 とか見てる場合じゃないつうの!」 「そうそう(笑)、もう、前に付いて行くので必死!(笑)」 2003.5.13(あめのちくもり) 『盗難!?』 「今日、盗難にあったお客様に付いたんですよー」 「あー、知ってる!わたしこの前付いたわ」 「車ごと盗られちゃったらしくて、クラブ買ったばかりでピカピカなんですよー」 「そうそう、わたし、前にも車ごと盗られたお客様に付いたことあるんだけど、 そのときのお客様がね、車は保険に入ってるから盗られてみいいけど、クラブは 困るんだよって話してたのを云ったの」 「あ、でも・・・」 「保険入ってないって云ってなかった?」 「そーなんですよー。マジェスタって人気あるんですねー」 2003.5.14(あめ) 『トイレ』 「キャディさん、もう行けるんだったら行こうよ!」 「はい、いいですかー?」 キャディさんがカートに乗ってスタートホールに向かおうとすると、 「ちょっと待って、トイレ行ってくる!」 お客様が1人、慌ててカートから降りて走り出した。 「あいつ、いっつもなんだよ」 「はあ」 「仕事のときも。」 「・・・(^。^;)」 2003.5.15(あめ) 『カッパ』 「雨降ってるし、今日は寒いなぁ」 「カッパ着た方がいいんじゃないですか?」 「そうだねー、半袖でいいと思ったけど寒いなぁ」 とお客様がキャディバックからカッパを取りだして着たところ、、、 「・・・半袖だった」 「ぷっ」 「これじゃあ意味ないよー、袖どこ行ったんだろー?」 と一生懸命探すお客様だった。 2003.5.17(はれ) 『練習場』 「練習場はどこ?」 スタート室でコインをもらうとお客様が聞いた。 「はい、練習場の向かいになります。」 スタート室の中から主任が大きな声で答えた。 「・・・練習場はどこって聞かれてんのに、練習場の向かいじゃわかんないでしょっ!」 キャディさんが横から小声で囁いた。 「・・・・ちゅ、駐車場の向かいにありますっ!」 まあ、そういうキャディさんも同じような間違いを犯すことがある。 お客様に狙い目はどこ?と聞かれて「はい、センター中央になります」と答えて 「真ん中以外は打つなってこと?」と云われたことがあります、、、(^=^; 2003.5.18(はれ) 『理事長杯』 「やっと、決勝だねー。」 「ほんとね、早く終わるとほっとするよねー」 キャディさんたちも倶楽部競技に付くときはかなり緊張する。 「それにしてもさー、今日は決勝だからないと思うんだけど予選のときにね、参加する人たちが 話してたのを聞いたんだけど・・・」 「なんかとんでもないこと云ってた?」 「うん(笑)キャディにライン聞いてもいいか?って話をスタート前にしてた人たちがいたんだ けど・・・」 「いいに決まってるじゃん」 「そーなんだけど、やっぱりスタート前だし、ルールのこととか話してたの。“キャディは自分 のキャディだからなんでも聞いてもいいさ。”“電話番号もいいかな”“いいさ”・・・って云 ってた。」 「・・・・い、いるよね、たまに、そーいう人(-_-;)」 2003.5.23(はれ) 『デビューいっぱいのコンペ』 大型バスが3台やって来た。 今日は大変な一日になりそうな気がする・・・ 「あー、ドキドキする」 よっちゃんがキャディの控え室で呟いた。 「何が?」 「バック見つけるの。」 「・・・・(〇o〇;)」 キャディさん達一同固まってしまった。 「・・・今日はそういうコンペなの?」 「そーいうコンペなのよっ!」 そりゃー気合いを入れて行かなくちゃ・・・ と思っていた矢先だった。 「お客さんが貸しクラブのスプーンを練習場で折ってきたみたいよー」 「えーっっ!」 控え室に緊張が走る。 「貸しクラブに付く人〜?」 「・・・・。」 貸しクラブに付くキャディさんたちの目が泳ぎ始めた。 その頃スタート室の前では色々な意味で大騒ぎだったらしい。 シャフトの中途半端なところから折れたクラブを持って 「ゴルフのクラブって簡単に折れるんですね(^^)」 と云うお客様がいたかと思えば、 「鼻血出してる人がいるんですよ!」 とさつきちゃんが走って帰って来るなり云った。 「・・・なんで鼻血出してるのよっ(-_-;)」 「興奮しすぎたらしいですっ、鼻にティッシュ詰めたままうろうろしてますっ」 「・・・・(=_=;)」 さーて、そろそろティグランドに行くかー お客様とご対面だ、と・・・そのとき。 「先輩、さっき練習場でスプーン折った人がこっちに歩いてきますよっ」 とさつきちゃんが云うのだ。 「・・・・え?・・・それってわたしのお客さん?」 「ご愁傷様です。」 「(-_-;)」 ゴルフそのものを全く知らない人というのは、不思議な質問をたくさんしてくる。 前の組がティショットしているのを見て、打ったと同時にティが飛んで行った。 それを拾いに行ってる姿を見て 「ティは自分で拾わなくちゃいけないんですか?」 「・・・・・。」 「入らないなら拾わなくてもいいさ」 と同伴のお客様が答えてくれたので助かった。 けど、 「あの〜」 おもむろにスコアカードを取り出して 「これって、自分で書かなきゃいけないんですか?」 「・・・・できれば・・・(^_^;)」 「ふーん。そーなんだ。」 そーなのよっ(-_-) 2ホール目のショートはすでにカートが2台止まっている。 「ゴルフって、よく待つスポーツなんですね(^^)」 「・・・。」 1ホール終わるのに何分かかったと思ってんのよ。(-_-;) 何ホールか進むとデビューのお客様はティショットに順番があることに気がついたらしい。 「ねえ、ねえ、これってどういう順番なわけ?なんで僕はいつも一番最後なの?」 「・・・えっと、スコアのいい順に打ってるんですよ(^_^.)」 「あ〜そうーなんだ、だから僕はいつも一番最後に打ってるの。」 そーよ、そのとおりよ、今頃気が付いたのかい!(-_-メ) そして後半のスタートで、くじ引きをしようとしたデビューのお客様に 「スコアの順でいきますから、」 とキャディさんが教えると、スコアカードを見ながら 「57,64,・・・」 「ああー、そうじゃなくて(^O^)最後のホールのスコアの、」 「ああ、そうなんだ。」 そして今日、初めてのゴルフで7番アイアンだけを握りしめていた手を見つめながら 「キャディさん、僕、ドライバーを打ってみたいんですけど」 「いいですよー(^^)」 と笑顔で答えつつもキャディさんは内心ドキドキ。 お客様はキャディさんに7番アイアンを渡すと自分でクラブを取りに行った。 そして云った、 「キャディさん、1番と3番とあるけど、どっちがドライバー?」 「(・_。)ズリッ」 2003.5.24(はれ) 『佐賀県』 「ここって、佐賀県だよね」 「はい」 キャディさんが答える。 「ふーん」 「?」 何、何? なにか意味ありげなお客様の反応。 「牛丼屋さんって1件しかないの?」 「はあ?」 ・・・・あれだ、とキャディさんの頭を横切ったのは今流行っているという歌、「佐賀県」 確かに、牛丼屋さんは1件しかないさ。(-_-;) 2003.5.25(あめのちくもり) 『優勝した後』 先週の理事長杯で優勝したのは大学4年生のメンバー様。 父様は開場当時からのメンバー様。 高校生の頃からお父様に連れられて一緒にコースを回っていた。 そう、キャディさんは彼が高校生のときから知っている。 大きくなったなぁ〜、もう大学4年生なんて。 ・・・そう思うとなんだかひどく自分が年を取ったように感じる。 ところで、今日はお父様は一緒ではなく、そのご友人のおじさまたちとのラウンドである。 18ホール目のティグランド、 「よし、雨も上がったことだし、あとハーフ行くぞ!」 「・・・すみません、帰らなくちゃ・・・」 一緒に回って行けばいいのに、とキャディさんが様子を伺っていると 「下関まで帰えんなくちゃ行けないもんなー。わかった、わかった。」 「・・・はあっ?」 キャディさんがびっくりして彼を振り返った。 「先週も、理事長杯の決勝36回った後、すぐ下関まで帰ったんだよねー」 とおじさまたちが笑いながら云う。 「・・・36回って、その後下関まで帰ったんですかー?」 そんな体力があるのがすごい。(^-^; 2003.6.27(はれ) 『リバウンド』 「あ、越えた」 キャディさんはティショットしたボールを目で追いながら呟いた。 「ナイスショットです!バンカー越えてます」 そして改めてにっこり笑ってそう云った。 次のお客様がティショットしたときだった。 「あ、・・・越えた、」 「よし!」 「・・・戻った、」 「え?」 「・・・ああ〜、バンカーだ、」 「もうー、キャディさん、“こえた”とか“もどった”とか、俺のボールはリバウンドしてんの!?」 みんなで笑いながらカートでセカンド地点へ行ったときには、 「えーと、こちらがリバウンドした○○様のボールですね」 と云ってまた大笑いしました。 2003.5.28(はれ) 2003.5.29(はれ) 『バック』 「ない、ない、ない、ない、ない」 「何してんの?」 キャディさんがお客様のバック置き場を一つ一つ調べていた。 「ないんです、バックが。」 「スタート室に云ったら?」 しばらくするとスタート室の係りとキャディさんが一緒にバックを探していた。 「見つかった?」 「ないですー」 すると、スタート室の係りが云った。 「お客さんに聞いてみてよ、バック持って来たんですかって。」 「・・・・。」 キャディさん2人が顔を見合わせた。 「バック持たずにゴルフ場に来る人いるの!?」 と反撃すると、真面目な顔で言い返した。 「いや、いるかもしれないじゃん、ほんとに。」 ・・・真面目にそーいうこと云うな(-_-メ) 2003.5.31(あめ) 『0番』 キャディさんはドライバーを4本持ってティグランドに立った。 すると、お客様の1人が「ドライバー買おうかなぁ」と呟いた。 「まだ、新しいじゃないですか」 とキャディさんが云うと、 「今度、0番ってやつ買おうかな、本間の。」 「・・・0番ですか?・・・そんなのあるんですか?」 キャディさんはちょっと考えた。 「・・・1番じゃなくて、0番ってことですか?」 「そうそう、」 ・・・・考える人も考えれば、作る人も作るもんだ、とキャディさんは思った。 |