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今日のお客さま。
1999年〜ゴルフ場で見たお客さまの珍プレー、好プレー、面白ギャグをキャディさんの実況中継でお届けしています。読むだけでルールやマナーも学べて一石二鳥。キャディさんからお客さまに云いたいことは「人の振り見て我が振り直せ」。今日は一体どんなドラマが展開されているのでしょうか。

【ご注意】いかなるゴルフ場とも一切のかかわりはありません。また、このお話はフィクションですがプレーヤーを非難・中傷するものではありません。

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2001.5.2(あめ)

『O.B.ボール』
1人だけティショットを右にO.B.した。
まだグリーンが空いていないのでキャディさんはその間にO.B.ボールを探しに行こうとしていた。
すると、
「キャディさん、ボールを見つけてくるまで帰って来ちゃ駄目だからね。」
「・・・。」
キャディさんの背中に向かってお客様がそう云った。
意地でも探してやる!、、、とキャディさんは斜面を下って行った。
「ありましたよぉ!」
しばらくしてボールを見つけたキャディさんが帰って来た。
お客様にボールを手渡すと
「ありがとう!一年間保証が付いているから無くなっても意地でも探して来てね。」
「はあ。(^_^;)」
「池の中もね。」
「池の中も・・・?(゜〇゜;)」
「潜ってでもね。」
「潜って・・・(-_-;)」


2001.5.3(くもり)

『頼みの綱』
前半が終了して、後半のインコースのスタートホールにやってきた。
「ああ、もう頼みの綱はキャディさんだけだよ。」
お客様がスコアカードを見つめながらため息混じりに云った。
よーし、後半も張り切ってライン読むぞー!
そう云われてはキャディさんも気合い十分。
「キャディさん、O.B.のとこにギリギリ行ったやつとか、蹴飛ばしてセーフにしてねっ。」
「・・・ああ、そっちですか?」
キャディさんは笑いながらガクッと力が抜けた。
頼みの綱にも色々ある。


2001.5.4(くもり)

『ペアマッチ』
男女2組のペアになって合計のスコアを競うペアマッチ。
男性陣はいいところを見せようという気持ちはかかるのだが、、、

ドライバーを斜面のラフに打ち込んでしまった。
キャディさんの懸命の捜索により球は無事に発見されたが球にかぶさるように長い草が伸びている。
(たぶん、やるな。)キャディさんは心の中で呟いた。
そして同時に
「わぁー、駄目ですって!草ちぎったら2ペナ!」
「え!?」
「あ〜あ。」
キャディさんは追い打ちをかけるようにわざとため息を付いて見せる。
「見てなかったことにしますからね、今回は。」
さらに恩を着せがましいことをお客様に云うと斜面の坂を駆け下りて行った。

斜面からグリーンを狙った球はガードバンカーに入った。
キャディさんは用意していたSWを渡したがお客様はやっとこさバンカーを出ただけだ。
キャディさんはお客様の表情を見ただけでお客様が云おうとすることが分かった。
そして手に持っている何本かのクラブを見たが、、、
「キャディさん、そこに7番か8番持ってない?」
「ないです。」
即答。
するとお客様は「うーん、もうなんでもいいから人のでもいいから7番ない?」とキャディさんの
持っているクラブの中から人の7番アイアンを無理矢理取ろうとした。
「あーっ、駄目ですって!人のクラブ使ったら2ペナですよ!」
「・・え?ほんと?」
もう、女連れて来る前にルールの勉強して来んかい!


2001.5.5(はれ)

『社長』
「はあ〜。」
「あらら、どうしたの?朝っぱらからさえない顔してんね。」
キャディさんがスタート前にため息を付く原因のほとんどはお客様にある、と云っても過言ではない。
「頑張って。」
取り敢えず、励ましておいて「お客さん、だあれ?」と聞いてみる。
「社長。」
「・・・(^o^; あはー、しゃちょーかぁ、、、そうね、確か今日は理事会だねー」
「胃が痛いです、、、」


2001.5.6(はれ)

『理事長杯・予選』
倶楽部競技の第1段、理事長杯が幕を切った。
その当日の朝、、、
「わたしねぇ、競技のときはTさんと合わないのよ。」
「あら、どうして?」
「わたしが付くと、不思議と予選落ちするの。80とか平気で叩くし、アプローチとかも”え?”って
感じだし、みんなが云うほど上手じゃないと思うんだけど。」
「あはは!そりゃあ、いいとこ見てなかったら上手とは思えないでしょうね。」
「まあね、だから今日は付かなくてほっとしてるのよ。」
キャディさんたち2人はそんな会話をした後にTさんに出くわすことになる。

ハウスの玄関前でバック取り(お客様のキャディバックを車のトランクから取り出すこと)をしている
とTさんが駐車場に車を止めてキャディバックを肩にかついで階段を上って来た。
キャディバックを預かるために、ゆかちゃんはTさんに駆け寄った。
「あ、落ちた。」
Tさんはゆかちゃんの顔を見るなりそう云った。
「・・・。(^_^;)」
ゆかちゃんはその場で固まってしまった。
その光景を見ていたもう1人のキャディさん(もちろんそれはわたし)はその成り行きに大喜び!?
手を叩いて大笑いした。
「おまえ、今日は付くなよー(-_-;)」
ゆかちゃんはそんなことまで云われている!
「ほんとに落ちちゃうんだぁ。」
わたしは笑いが止まらなかった。
「ね、だから云ったでしょ。合わないのよ、わたしとTさんは。」


2001.5.8(はれ)

『目土』
「今日のお客さん、わたしが目土してたら”ちょっと、土いじりなんかしてないでわたしの世話してち
ょうだいっ!”だって。」
「女の人?」
「そう、副社長が連れて来てんの。」
「ああ、朝バスでやって来た人達?半分くらい女の人じゃなかった?」
「お金持ちの奥様ばっかりだろうと思うけど」
「副社長も一緒にまわってるの?」
「そう、わたし、副社長がいなかったら完全に切れてるね。」
「そうよねぇ、いくらなんでも副社長の前じゃねぇ。(^.^;」


2001.5.9(はれ)

『ショートホール』
全員のティショットが終わるとキャディさんはカートを発進させようとした。
ショートホールだがグリーンに乗ったのは1人だけ。(>100ヤードよ)
すると、
「おまえ、乗るな!おまえのボールは乗ってるだろ、グリーンに!乗ってない奴がカートに乗るんだから
おまえはパター持って歩いて来い!」
お客様の1人がグリーンにオンした同伴者に向かってこう云ったのだ。
「乗ってない奴が偉そうなこと云うな!おまえらこそ乗ってないんだからアプローチ持って走って行け!」
「・・・。」
乗るの?下りるの?どっちよ、カート出すわよ。


2001.5.10(はれ)

『スコア』
ホールアウトしてカートに向かって歩いていると
「今のおまえ何打?」
お客様が互いのスコアを聞きあっている。
「たしか、バンカーから2打打ってたな、」
「1打!」
聞かれたお客様は大声で反撃に出た。
「なんで2打だよ、おまえ俺を落とし入れようとしているだろー!!」
「あれ?1打で出た?」
「わざとらしい奴だなぁー!」


2001.5.11(はれ)

『打球事故!?』
とっても怪しいコンペは3ホール目に555ヤードのロングホールに来た。
4人目のお客様がティショットをするととんでもない出来事が起こった。
「うわっ!」
お客様はクラブを振ったと同時に体をよじった。
「あたっ!」
「・・・。」
もう、キャディさんは「帰りたい」という心境だ。
なんで自分で打ったボールが自分に当たるのか!
さらにそのボールがティグランドからカートを止めている方に転がって来る!
「あっ、あっ、あっ、どうしよう!止まって!」
カートには先に打った3人が座って笑いながらその光景を見ていた。
笑ってる場合でないのはキャディさんだ。
プレーヤーは自分に当たったことですでに2ペナ、転がってるボールがカートに当たったら、
またもや2ペナなんだから!
「止まって〜!」
キャディさんの悲痛な叫びに寸前のところでボールが止まった。
お客様は全員なんでキャディさんはそんなに1人ではらはらしてるの?
という顔をしている。
ルールを知らないことってこういうことなんだよね。


2001.5.12(はれ)

『親戚』
「キャディさん、良かったねぇ、後ろの組に付かなくて。」
「は?」
キャディさんは後ろを振り返った。
コンペなのでスタートホールにはたくさんの人がいた。
「あいつなぁ、このコンペの中で一番、顔が悪いだろ、口は悪いだろ、足は短いだろ、ゴルフは下手だし
キャディさんに迷惑かけるから、本当に付かなくて良かったね。」
「はあ。」
キャディさんはなんとなく頷いた。
「それからお前、俺と親戚だなんて人に云うなよ、恥ずかしいから。」
「・・・。」
自分で云ってるじゃないのぉ。


2001.5.13(はれ)

『研修会』
2ホール目のショートホールで前の組を待っていると早々に後ろの組がやってきた。
「イーグル取りそこねちゃった。」
後ろの組のお客様がカートから降りるとやってきてキャディさんに云った。
「あら、じゃあ、バーディですか。」
キャディさんはすました顔で云い返した。
するとお客様は今度は矛先を替えて、、、
「ところでさっきあんなサービスホールでO.B.してた奴がいなかった?あれはどこの研修会だ?」
どこも何もここの研修会よ!


2001.5.15(はれ)

『日本プロ選手権』
「なんか、遠目で見ると20代に見えますよ。」
お客様が同伴者に云った。
「そお?」
云われた方は本当は50歳くらいだろうか。
キャディさんの方に振り返ると
「このシャツね、日本プロを見に行って買って来たの。」
赤と白のストライプの柄のポロシャツをよく見えるようにポーズを取って
「3000円ポッキリよ。」と云った。
ついでに、、、
「ズボンはユニクロで2900円。」
「上下で5900円、人間が100円で6000円か。」
「・・・。」
キャディさんは笑っていいものだろうかと頭を傾げた。(^_^;)


2001.5.16(はれ)

『ゆきちゃん、大爆発!』
「今日ね、ブラシ折っちゃったよ。」
一日のラウンドが終わりそろそろ帰ろうかとしているとゆきちゃんがそう切り出した。
「なんでまた?」
取り敢えず、話を聞く。
「そんなにひどかった?」
「あのね、わたしがちゃんと距離も云ってるし、方向も狙い目を全部教えてるのに”このコース全然わからん”
って云うの。」
「全員?」
「1人だけ。わたしちゃんとコースの説明もしてるし、打つ前にね、ちゃんと云ってるのよ。」
ゆきちゃんは訴えるような眼差しで云った。
「おかげでバンバン、カートをぶっ叩いて、(ゆきちゃんはよくカートに当たる・・・)手に持ってたウッド用
のブラシを折っちゃった。」
「まあ、そういうときもあるさ。」
どうしても合わないお客様は最後まで合わないものだ。
しかし、それをいつまでも引きずっていても仕方ない。
明日はまた、新しいお客様が待っているのだから!


2001.5.17(はれ)

『競艇選手』
キャディさんは身長が164センチある。
割と背は高い方だと思う。
「おはようございまーす」と大きな声で挨拶しながらお客様達がぞろぞろやってきた。
3組コンペなのでいっぺんにやって来ると大勢に見える。
が、「宜しくお願いしまーす」とキャディさんを通り過ぎて行くお客様達は、皆、キャディさんよりも背が低い
か同じくらい。
「・・・。」
一体何の集団?不可解な表情をするキャディさんに隣にいたキャディさんが小声で云った。
「競艇選手だって。」
「あ、あ〜、そう。なるほどね。」
通りでちっちぇーと思ったよ。


2001.5.18(はれ)

『1本』
「いいねぇ。」
お客様が同伴者のドライバーを手にして云った。
「これが20万のドライバーねぇ。」
「(゜〇゜;)にっ、にじゅう万ですか!?」
キャディさんはびっくりして聞き返した。
「そうよ、キャディさん、この人お金なら捨てるほど持ってるんだから。」
「す、捨てるほど、、、」
「3番と5番ウッドも一緒だよ。」
「一緒と云うと、1本20万ずつってことですか?」
「うん。」
ひえーっ!
「アイアンは1本25万するけどね。」
「いっ、いっぽん、25万ですか〜!?ウッドより高いじゃないんですか?」
「金が入ってるから。」
「・・・金、・・・あはは。(^o^;」
どうりでアイアンも1本ずつ全部カバーが付いてると思ったよ。


2001.5.19(はれ)

『芝刈り会』
「芝刈り会?」
コンペの名前だった。
キャディさんたちは朝、自分のスタート時間の組み合わせを確認する。
コンペの場合はコンペの名前も確認する。
キャディさん達はぞろそろ集まって来て思い思いにしゃべり出す。
「芝掘り会、よりいいんじゃない?」
「そうね、刈ってるならまだいいけど、掘る人とかいるしね。」
「ゴルフ場と畑と間違ってるよね。」
「ほんとよね、穴掘るなよ!って感じよね。」
「目土するのはわたしたちなんだからさ。」
「まったく、よけいな仕事まで増やさないで欲しいわよねぇ。」
すでに、スタート前から散々な云われようである、、、、、
芝刈り会の健闘を祈る。


2001.5.20(はれ)

『休憩時間』
「キャディさん、休憩1時間くらいあるかな?」
「え?!」
キャディさんはお客様の顔をまじまじと見つめた。
「ご予約のときに、8時台のスタートは休憩はないというご案内はありませんでしたか?」
「聞いてない。」
「・・・。少々お待ちください。」
キャディさんは苦笑いしながら猛ダッシュでスタート室に駆け込んだ!
「ちょっと、お客さんが1時間休憩入れろって云ってんだけど!」
「えっ?」
「スルーって聞いてないっていうのよ。」
キャディさんはまったく冗談じゃないわよ、という顔をした。
「困ったなぁ、休憩って、この時間にスタートして1時間休憩欲しいって、そんなの、えっと、もう、え?
ああ、うーん、、、」
スタート室は頭を抱えてしまった。
「うーん、なんとかするから取り敢えず出て。もしも取れなかったらうちはオープン当時からこの時間帯に
は休憩は入れてないってことをマネージャーに来てもらってお客さんに謝ってもらうから!」
「・・・わかった、じゃ、あと宜しく。」
キャディさんがカートに乗り込もうとすると「どうした?」と隣にカートを止めていたキャディさんが何か
あったのかという顔をして聞くので
「あのねぇ、お客さんが1時間休憩入れろって云うのよ。」
「ええっっ!」
誰が聞いてもびっくりすることだ。
びっくりしないのは云ったらなんとかしてくれるだろうと思ってる自分勝手なお客様くらいなものだろう。
「そんなことしたらまわらないじゃないの?無理よ、この後全部コンペよ?」
「そーなのよ、でもなんとかするって云ってるから取り敢えず出るね。どうしても取れなかったらマネージ
ャー呼んで謝ってもらうってさ。」
「ふーん。」
すると、キャディさん達の背後で人の気配がした。
「聞いちゃった。」
うわっ!(〇o〇;)ギクゥゥゥ!!
「あはは、、、あの〜、そういうことらしいです、ハイ」
休憩くれって云ったお客様がそこに立っていた。


2001.5.22(はれ)

『氷砂糖』
午後になると気温が上がり蒸し暑くなった。
お客様は茶店に入ると「氷砂糖」を手の平に乗せて戻ってきた。
「キャディさん、氷砂糖食べる?」
とにっこり笑って氷砂糖の乗った手を差し出した。
キャディさんが”どうしようかなぁ、もらおうかなぁ”と迷っていると
「俺がなめたやつだけど」
「・・・入りませんっ!」


2001.5.23(はれ)

『反抗期』
キャディさんが狙い目を説明すると、
「キャディさんの云うとおりに打ちたいけどボールが云うこと聞かないんだよね。」
とお客様はよく云う。
まさに、「ボールに聞いてくれ」というやつだ。しかし、今日のお客様はもう少し続きがあった。
「キャディさん、ボールにね、どうあんのよ、って。調子はどうね、って。ちょっと聞いて。」
「えっ?わたしが聞くんですか?」
「うん、反抗期だと思うんだ。キャディさんから聞いてみてくんない?」
「はあ。」
あまりに自然な会話なのでキャディさんは本当にボールに聞きに行きそうになった。


2001.5.24(はれ)

『挨拶』
「おいっ!」
誰かがキャディさんに向かって大きな声で叫んでいる。
「おいっ!」
練習グリーンの側なのでお客様がいっぱいいるので一体誰だろう?とキャディさんは辺りを見回した。
立ち止まって、首をゆっくり左から右に回していく、、、キャディさんの首が止まった。
その視線の先にはよく来るお客様がいた。
キャディさんは思わず声を出して笑ってしまった。
いつみても眼鏡をかけたその顔は「笑福亭鶴瓶」にそっくりなのだ。
それから「こんにちは。」と頭を下げた。
すると、「おまえなぁ、挨拶する前に笑うな!」というのでキャディさんも「そりゃそうだ」と思った。


2001.5.25(はれ)

『専務』
ハウスの玄関前にキャディさんが2人いた。
すると、駐車場の遠くの方から両手に荷物を持って、肩にはキャディバックを抱えた人がやってくるのが見えた。
「もう、なんで車で来ないのかしらねぇ。」
「ほんとねぇ、こっちに来てから荷物下ろしてから車を止めにいけばいいのにさ。」
キャディさんは2人でぶつぶつと、こっちに向かってくるお客様には聞こえないように囁いた。
「キャディバック取りに行かなくちゃね、(-_-)」
「面倒くさー(-.-)」
お客様は長身で遠目から見てもまだ若く、ハンサムな人だった。
「どうする?」
「うーん、階段の下まで来てから行こうよ。」
「そうね、」
お客様がやっと、キャディさん達がいるクラブハウスの玄関の真下の階段に辿り着いた。
そこまでくるとお客様の顔もよく見える。
「!」
キャディさん2人は互いの顔を見合わせた!
「専務ーっ!」
キャディさんは二人して走り出した。
普段のお客様の「社長」さんやら「専務」さんやら、「部長」さんやらとはわけが違う。
自分のゴルフ場(会社)の専務だ。
お金もらってる「専務」だ。
そして今日は、給料日。。。。

(注)お客様にも、お金頂いてます。(m_m)


2001.5.26(はれ)

『スモークボール』
「あ、キャディさん、僕たちドライバーが一緒だから気を付けてね。」
「はーい。」
スタート前にお客様がそう云った。
「ほら、ここのところが白いのが僕のだから。」
黒いヘッドの先に白い色が付着している。
「あら、どうしたんですか?」
「スモークボールを打ちそこねて色が付いたんだよ。」
「スモークボール?」
「始球式に打つボールだよ」
「ああ、はい、はい、それを?」
「打ちそこねたの。」
「はい。(__)」


2001.5.27(はれ)

『キャプテン杯の優勝カップのその後』
「久し振りに月例に来たのに知らない人ばっかりいるよ」
「そうとう、久し振りじゃないですか?」
キャディさんはお客様にそう返した。
「今年2回目」
「・・・まさかゴルフも2回目じゃないですよね?」
スタート前にそんな会話があったけれど、それはほんの軽い冗談で、、、
キャディさんはお客様が今日はどんなゴルフを見せてくれるのかとても楽しみだった。

出だしの打ち下ろしのロングでセカンドを6番アイアンでグリーン・オーバーさせてバンカーに入れて
そこから寄せてバーディーを取る。バリバリのシングルだ。しかも、過去、キャプテン杯で優勝したこ
ともある。同じ年の理事長杯は2位、クラブ選手権も毎年上位の成績で必ず優勝にからんでくる。
そしてなんと云っても、お客様はキャディさん達にとても人気がある。

「俺が必死で取ったキャプテン杯で優勝したときのカップ、どうなったと思う?」
ショートホールで前の組を待っているとお客様が切り出した。
「優勝して家に持って帰って、次の日仕事から帰ると子供がジュース入れて飲んでたんだよ!」
聞いていたキャディさんと同伴者のみなさんは声を出して笑った。
「そのあとその辺に転がってた。俺が必死で取ったカップなのに、そんなものなんだよねぇ。」
なるほど、そういう使い方をするものなんだ。(^_^;)


2001.5.30(あめ)

『ショートホール』
グリーンエッジまで170ヤードでピンがエッジから13ヤード入っている。
「ピンまで183ヤードです。」
とキャディさんはお客様3人に云った。
183ヤードと云われてもお客様はクラブ選択に悩んでいるのでキャディさんは続けて補足した。
「エッジまでが、170ヤードあります。そこからピンが13ヤードです。ピンはすぐ手前ですね。」
「ふーん、170でとどくってことか、」
お客様の1人はブツブツ云いながら4番と5番アイアンで悩んでいたが5番アイアンを抜いて行った。
「えっ?キャディさん、悪いけどもう一回云ってくれる?」
「はい、エッジまでが、170ヤードあります。そこからピンが13ヤードです。ピンはすぐ手前ですね。」
「ありがとう。」
2人目のお客様は4番アイアンを抜いて行った。
「キャディさん、ところで距離なんだけど、」
「・・・。」
また云うんかい?
3人目のお客様がキャディさんの隣に来た。
「えーっと、エッジまでが、170ヤードあります。そこからピンが13ヤードです。ピンはすぐ手前ですね。」
キャディさんは全く同じことを3回云った。
1回目のときにちゃんと聞いててよね。(-_-;)


2001.5.31(はれ)

『風』
5番ホールのティグランドにやって来ると風がさわさわ〜っと吹いて来た。
「うーん、気持ちいいな。これくらいが調度いいな、涼しくて。」
とお客様が云うのでキャディさんも「そうですね。」と頷いた瞬間、
「特にデブには。」
と云うのでキャディさんはお客様を見てブッと吹きだしてしまった。
「なんで笑とね?」
って、それは、、、

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