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今日のお客さま。
1999年〜ゴルフ場で見たお客さまの珍プレー、好プレー、面白ギャグをキャディさんの実況中継でお届けしています。読むだけでルールやマナーも学べて一石二鳥。キャディさんからお客さまに云いたいことは「人の振り見て我が振り直せ」。今日は一体どんなドラマが展開されているのでしょうか。

【ご注意】いかなるゴルフ場とも一切のかかわりはありません。また、このお話はフィクションですがプレーヤーを非難・中傷するものではありません。

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2001.1.2(くもり)

『黄砂』
コースから見渡す山々は雨も降っていないのにまるで霧雨でも降っているかのように黄砂で白く霞
んで見える。年明けそうそう、午前中の穏やかな天気は一転して黄砂が吹き荒れる初打ちとなった。
特にショートホールの風の加減がお客様はとても気になるようだ。
「キャディさん、アゲンスト?それともフォロー?」
うーん・・・。キャディさんは頭をかかえて考えてみたが右からも左からも風は吹き荒れ
「舞ってますね。」としか答えられない。(笑)
次のショートホールでもお客様は風向きを確かめると
「キャディさん、風は右から吹いてるよね。」
「?」
キャディさんはお客様の顔とグリーンに立っているピンを見比べた。
「右からですか?」
キャディさんはもう一度グリーンを見て「どー見ても左から吹いてますよ。見てくださいよ、あの旗!
あんなに風でしなって折れそうじゃないですか。」
「えっ!?」
するとお客様は「右から吹いたり左から吹いたり、風は女心みたいなもんでようわからんなぁ。」
「(-_-;)・・・お、女心ですか。」
お客さーん、いくつよ!?なんか話誤魔化してない?!(>昭和15年生まれって云ってたっけ。)


2001.1.3(くもり)

『打ち込み』
ます、1ホール目のグリーンで打ち込まれた。
が、グリーンにいるお客様は4人とも気が付いていない。(--;)
しばらくして5番ホールのグリーンでパッティング中に
ボトッッ!
空からボールが降ってきた。
そしてそのボールが1人のお客様の身体をかすめたのだ。
「・・・。(▼▼)」
ただならぬ雰囲気がその場を凍り尽かせた。
直後、お客様がパターを手に持ったまま、後続組に眼を飛ばし始めた。
お客様は白髪をオールバックにしてサングラスをかけていて見るからに強面の風貌。
「なんだあいつら打ち込んできやがって、やってやろうじゃないかっ!」
しかも好戦的。
非常に、まずい。キャディさんがそう思った瞬間、救世主が現れた。
「やめろ、おやじ。」
そう、お客様はお正月に息子さんとともにゴルフに来ていたのだ。
助かったぁー


2001.1.4(はれ)

『気合い』
「よーし、気合い、全っ開っ!」
ガラガラの太い声でアドレスのときに自分に気合いを入れているお客様は・・・
キャディさんの中学校のときの体育の先生。
「せんせー、気合い入り過ぎって!(-_-;)」
まったくあの頃は体育の時間によく走らされていたものだが、今では立場が逆転している。
「せんせー、これ持って走って来て。」
クラブを3本渡すとキャディさんはカートでブーンと行ってしまった。
今じゃ校長先生なのだが・・・
「気合い!気合い!」
パターを打つ前にも忘れずに気合いを入れる・・・。


2001.1.6(はれ)

『はやしよしろう』
打ち下ろしのショートホールで左にひっかけてグリーン左のバンカーに入れてしまった。
あごが高くて、バンカーショットも一苦労だと思われたがお客さまは難しいところから1回でバンカ
ーを脱出した。キャディさんも同伴者たちもとても1回で出るのは無理だと思っていただけにそれぞ
れ手を叩いて誉め称えた。
その直後のことだった。
バンカーから出たボールはピンをオーバーして今度は右斜面に止まっていた。
「林よしろうショット。」
「・・・(爆笑)!」
キャディさんはこんなに笑ったことはなかったかもしれない。
お客さまは大した斜面でもないのにわざと右足を曲げてアドレスを取るとテレビで見る林よしろうプ
ロのマネをしてアプローチをしたのだ。
「おっと!」
右足が地に着いていないアプローチは手先だけのものであったためかトップして再び今出したばかり
のバンカーに入ってしまった。
キャディさんは「林よしろう」ショットの残像が残っていて笑いが止まらない上にまたバンカーに入
れるお客さまには悪いと思いながらもこれが笑わずにいられようか!?
息も絶え絶えの一日だった。


2001.1.7(あめ)

『野獣』
「うぉーっ!」
「まーだ打ってないのかよぉー!」
「ぎゃおーっ」
「イエーイッ」
・・・それはカートとともにやって来た。
しかも4人いっぺんに喋っているのでなんと云っているのかよくわからない。
「来た、来た、来た、野獣が来たっ!」
「・・・野獣、ですか。」
「ああ、あいつらが来る前に打ちたかったなー!」
ショートホールは詰まっていたのでお客さまはまだショットを済ませていなかった。
奇しくも同じコンペの仲間だというのに、この云いようは・・・
「目の前は谷〜」
「しっかり打てよー」
「メンバーさんっ、頑張ってー」
ぱっこん!・・・・・・ボトッ
イヤな音がした。
「O.B.・・・ですね。」
キャディさんが小さな声で云った瞬間、それはギャラリーの大笑いでかき消された。
それにしても大騒ぎな野次と罵倒にお客さまは凛として云い返した。
「帰れ!野獣!」
帰れとは、自分が連れて来ておいてメンバーさん。(笑)


2001.1.8(はれ)

『獣医』
・・・昨日のお客様が「野獣」だったと思ったら、今日のお客様は「獣医」さんだった。
「キャディさん、俺の球どっちに行くかわかんないからよーく見ておいて。」
「はい。」
バックティからなのにどっちに行くかわかんないっていうのも困るなぁ、とキャディさんは思ったがナ
イスショットと思ったら次はひどいチーピンとか打ちだしてかなり乱れ打ち状態になってきた。
「先生荒れてきたね、狂犬病の注射でも打ってきたら?」
って、同伴者さん!(笑)
「そうね、犬にばっかり打ってないで俺も打ったほうがいいかもね。」
って、先生、しっかりしてくれ〜(ё_ё)


2001.1.12(あめ)

『捜索』
「あちゃー。何やってんだ?あの子。」
なかなか帰って来ないキャディの同僚のゆきちゃんを18番ホールに迎えに行った。
「わぁー、すごい。」
心配で一緒に付いてきた新米のあいちゃんも首を真上に曲げて
「ゆき先輩、どうやって登ったんでしょうね。」と感心している。
まったく、感心するくらい山のてっぺんにゆきちゃんは登っていたのだ。
そして山のてっぺんをちょこちょこ走り回ってボールを探しているらしい。
「ちょっと、もう10分も探しているわよ。」
外は雨とみぞれが混ざり合った冷たい風が吹き荒れている。
「ちょっとぉ、あの子ったら18番に何分かかってんのよー」
「お客様も2人あそこに!?」
こんな冷たい雨の中をあの3人は一体・・・。


2001.1.13(みぞれ)

『ここ』
「今日お客様の携帯電話に出ちゃった。」
「なんで?」
「代わりに出てくれって云うから。」
「で、なんて云ったの?」
「○○さん、電話をここに忘れて行っちゃって〜って云ったら切られた。」
「・・・。そりゃ、なんか勘違いさせたんじゃないの?よけいまずくない?」
「かもね。」


2001.1.14(はれときどきゆき)

『クローズ』
この冬はじめての積雪のため、ゴルフ場は「クローズ」になった。
ゴルフ場はクローズにするとお客様からキャンセル料をとらない。

しかし、こんなに雪が降っているにもかかわらず受付には朝から予約の電話が6件もかかったという。
おまけになかなかゴルフ場から帰らないお客様さまの集団がいた。
その名も・・・「研修会」。
プレーが出来なくとも会議をし、ルールの勉強を怠らない「研修会」のメンバーたち。
おそるべし!「研修会」。


2001.1.17(くもり)

『バックティ』
キャディさんがスタートホールの近くを通りかかったときだった。
お客様が3人、バックティからティショットをしていた。
最後の1人がチョロしたようだ。
そして次の組のお客様が順番を待ちながらその光景を見ていた。
「ここは下手でもバックからまわすわけ?」
云うと思った。
ほんっとにお客様って、口だけは負けないのよね。



2001.1.18(はれ)

『雪』

10日振りにコースに出てみると先日までの雪がまだいたるところに残っていた。
それでもコース管理の懸命の作業でグリーンとフェアウェイには雪はなく斜面やラフにはところどころ
雪が残っているがそこにボールを打ち込まない限りはプレーに差し支えはないようだ。
330ヤードのミドルホールにやって来た。
お客様は2人ともスプーンを持って1人は天ぷら、1人は左に引っかけて斜面のラフに打ち込んだ。天
ぷらしたお客様のボールは‘ダフリ、天ぷら曲がりなし’と云うようにボールはフェアウェイの真ん中
にあった。
「残りはピンまで180ヤードです。」軽いドローがかかっていい球だった。
キャディさんは思わず「おお〜、ナイスショット!・・・わぁっ、ぴったりーっ!」遠目からでもピン
横1メートルくらいだと思われる。バーディチャンスだ。こういうときはキャディさんまで興奮してく
る。そして振り返って次は斜面のお客様の番だ。
「えーっと、ピンまで170ヤードです。」
とキャディさんがお客様に云うと「いや、それはいいんだけどね、あれは・・・どうしたらいい?」
「ボールどこにあるんですか?」とよく見ると球は雪の中にまみれていた。
「あら〜、ああそれは雪の中ですから雪と氷はお客様が『ルースインペディメント』か『カジュアルウ
ォーター』かどっちか決めていいんですよ、どっちにします?」
「カジュアルウォーター」
「はい、じゃあノー・ペナで1クラブ以内にドロップしてください。」
「了解」
お客様はボールを雪の中から出しても斜面はかなり急でスタンスを取るのもままならなかったが、打ち
込まれたボールはまっすぐにピンに向かって飛んでいく!
「ああーっ、・・・内に付いた!」
さっき1メートルに付けたお客様のそのまた内に付いたのだ。すごーい!キャディさんは思わず手を叩
いて喜んだ。
そしてお客様は、2人ともバーディだった。


2001.1.19(はれ)

『バンカー』
グリーン手前のガードバンカーにお客様2人が捕まってしまった。
一人はなんなくバンカーから脱出。
しかし、もう1人のお客様が完全にバンカーにハマってしまった。
1回、2回、3回、4回、5回、打ってもバンカーから球が出ない。
バンカーの高さは150cmくらいでSWを開いて打っているのだが出そうにない。
打った球はあごに当たってコロコロとバンカーに落ちて来ると自分の足跡の中に入り込んでさらに状況
が悪くなる。
完全に切れたお客様は「キャディさん、パターちょうだい!」と叫んだ。
「・・・パターですか!?」と手に持っていたパターを持ってお客様に向かって走り出すとキャディさ
んの足に突然クラブが横に回転しながら飛んできてびっくりするくらいビシッという音がして当たった。
「いったーっ!」バンカーの中にいたお客様は自分の持っていたSWをどこに放り投げたかもわからない
くらいに頭の中が真っ白になっていたのだ。
「・・・ごめん」
キャディさんはパターを渡すとお客様はさらに1回、2回、・・・そして、
「サンド」
キャディさんは再びSWを渡した。
1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回・・・もう気が遠くなりそうだった。


2001.1.20(あめ)

『天狗』
「もう、3バックなのに前に付いて行かなーい。」
帰って来るなりやおちゃんが爆発した。
「どーしたのよ。」
「一人天狗がいるのよ。」
「ふーん、天狗もゴルフするの。」
「・・・。もう、まじめに聞きなさいよ。」
やおちゃんは一呼吸おくと雨でびしょぬれの手袋を外した。
「飛ぶと思ってるらしくてなかなか打たないから前と離れる一方よ。」
「いるねーそいうの。」
「どーせとどかないのにセカンド待ってんでしょ。」
「ほんと、ほんと、早く打てばいいのにね、いるねーそういう人。」
「雨降ってるのに傘も差さずに待ってる身にもなってよ、って感じ。」
部屋の真ん中のストーブのまわりに集まったキャディさんたちは口々に思っていることを口にする。
「2番でね、6番アイアンで打つって云うのよ。」
「あら、いいじゃん短いんだから。」
「でもね、6番で打ったら絶対150くらい残るって!」
「え?そんなに残るー?」
「残るって!」
「そんなに飛ばないのにアイアンで打とうとしたの?」
「そうよ、だから云ってるじゃない。飛ばないのに飛ぶつもりでいるからグリーンが空くまで待たされて
いるんだってば。」
「で、結局どうしたの?」
「ドライバーで打たせた。」
「どれくらい飛んだ?」
「O.B.」
キャディさんたちはいっせいに大笑いした。


2001.1.21(はれ)

『誕生日』
145ヤードのショートホールはグリーンの左側から谷風が吹き上がっている。
「よーし、大きいので軽く振るぞ。」
お客様がショットをするとボールは風に流されながら右にぴょーんと飛んでポテッと落ちた。
「うわっ、ショート。」
お客様はびっくりして今振ったクラブを見直した。
「クリークやぞ。」
次のお客様は今流行の「キャスコ」の「パワートルネード」の「77」を引き抜くと丁寧にティの先端か
ら2クラブ測るとティアップした。
「風で流されると思いますからちょっと左からがいいですね。」
と云ったキャディさんのアドバイス通りに左に打ち出した球はピンに向かって起動修正されて行く。
「おや?」・・・と誰もが思った。「もしかして?」と全員が球から目を離さずにいたそのとき!
「わぁーっ!入る〜っ!」キャディさんが一番に叫んだ。
球はピンの目の前で一瞬跳ね上がり、そして、消えた!
「・・・うそ。」
打った本人が呟く。
「あ、出てきた。」(<キャディさん)
「あ、ほんとだ、ピンの真後ろにいる。」(>同伴者)
ホールインワンかと思われた球は残念なことにカップをよけてジャンプしていた。
「あ〜あ、わたし今日誕生日だったのにー。」
キャディさんがとっても残念そうなそう云った。
「え?ほんと?そりゃもったいないなー」
「入ってたらお祝い出来たのになー」
「いくつになったん?」
「18です。」
「嘘つけ!」
「・・・。(笑)」




2001.1.23(はれ)

『ボタン』
「太り過ぎだってば、いい加減。」
「そのズボンが可哀想。」
「そこまでして詰め込まなくてもいいじゃないの。」
「・・・そんなに云わなくてもいいじゃない?失礼ね。」
やおちゃんは子供が4人いるパートのキャディさんだ。
「あんた達もすぐにこうなるのよっ。」
と、ポンポン腹を叩く姿は貫禄がただよっている。
「ねえ、そんなにお腹が出てたらさマークするとき座れる?」
「まっ、また失礼なこと云うわね、座れるわよっ」
「だって、このズボンのボタンが吹っ飛びそうじゃない?」
若いキャディさん達の容赦のない攻撃にやおちゃんは仲間に応援を求めた。
「ちょと、なんか云ってよ。」
そうふられたのはこちらも子供が4人いる通称「かあちゃん」だ。
「ボタンくらい飛ぶわよ、この前グリーンでマークしてたらブチって音がしてボタンが飛んじゃって!
お客さんがマークと間違えてわたしのズボンのボタンのとこにボール置いてんの!」
「・・・マジで?」
「お客さん、それ、ボタン、わたしの!つったら“ああ、すみません”って笑いながら謝ってんの。」
なんて人達だ・・・。



2001.1.24(くもり)

『カイロ』
キャディさんはお客様のキャディバックをカートに積み終えると「カイロ」を5つ持ってきた。
そのうちの1つは自分用にすぐに開封すると「カイロ」を振って手を暖める。
「あ、そうだ。」
忘れないうちに目土用の砂を袋につめなくちゃ。
カートの座席に手に持っていた「カイロ」を置いた。
「寒いなー!おっ、こんなところに「カイロ」があるぞ。」
イヤな予感がした。
「キャディさん、この「カイロ」もらってもいい?」
「・・・(=_=;) せっかくわたしが今暖めたんですよー!」
「まあ、まあ、いいじゃない、また暖めれば。ああ、あったかい。」
「・・・。」
もう!


2001.1.25(あめ)

『ブラック様』
「ねえ、なんて呼ぶの?」
「ブラック様。」
ぶっ、と全員で吹き出した。
ポール牧さんがやってきたのだが同じコンペの中に「ブラック嶋田」でチェックインになって
いるお客様がいた。キャディさんたちはお客様を「様」付けで呼ぶように教育を受けている。
キャディさんたちはポール牧さんのことをみな「ポール様」と呼ぶ。
ならば「ブラック嶋田」さんというお客様は「ブラック様」が妥当だろうということらしい。
しかし、朝からの大雨のためブラック様はプレーを取りやめた。ポール様達もハーフでプレー
を断念した。
「寒くて指も鳴らない」
というのが帰ってきたポール様の第一声だった。
「4時に起きて、羽田に行って、長崎空港についたら大雨だったんだよ。坊主が悪い!」
同伴者のお客様も口々にそう云った。
「この前も坊主と一緒で雨だったよ。」
「良かった、やめといて。(^^)」
出迎えたブラック様だけはにこにこしていた。


2001.1.26(はれ)

『切れるとしたら?』
お客様がキャディさんにアドバイスを求めた。
キャディさんは見慣れたグリーンを見渡すとまず、お客様のボールの位置を確認する。
次にピンの位置を見て、ピンに向かっているライン(芝の目)を見てから、もう一度お客様
のボールに目を移した。
「切れませんね。」それがキャディさんの答えだった。
「切れるとしたら?」
「切れないですね。」
「でも、切れるとしたら?」
「まっすぐです。(笑)」
お客様からの所から見ると上りのフックに見れるこのラインは下からスライスラインなので
切れそうで切れない。
「・・・ほんとだぁ、まっすぐ打ったけど。ごめんキャディさん、届かなかった。(笑)」
お客様はラインを気にしすぎて力加減を忘れてしまった。


2001.1.27(あめ)

『カジュアルウォーター』
「キャディさん、ここ動かしてもいい?」
「いいですよー。」
お客さまは自分のボールをつまむとてくてくフェアウェイを横断して行った。
「よいしょっ、と。」
「・・・動かし過ぎですよっ!」
「だって、全部カジュアル・ウォーターなんだもん。」
そりゃあ、朝からずっと雨降ってんだから仕方ないでしょう!(笑)



2001.1.28(くもりときどきあめ)

『暫定球』
打ち下ろしのショートホール、ピンまで125ヤード。
「うわっ、トップしたー」
グリーンをキャリーで越えてしまった。
「念のため、もう一球お願いします。」
O.B.ではないかもしれないけれど、何分、見えないところなわけで、そういうときは必ず
暫定球を打って頂くことにしている。しかも今日は月例なので尚更だ。
「ああ、手がひっかかるんだよなぁ、なんでかなぁ・・・」
全員が打ち終わると打ち直しをするお客様はぶつぶつ1人言を云いながらティアップして
構えるとそのまま打つ体制に入ろうとしている。
キャディさんは様子を見ていたけれどどうも云いそうにないのでお客様に声をかけること
にした。
「すみません、一言「暫定球」って云ってもらっていいですか。」
「え?あ、ああ、ごめんなさい、忘れてた。“暫定球は、ニューイングの3番です。”」
お客様は自分のマーカーにそう告げると改めて打ち直した。
「キャディさん、優しいから教えちゃうからなぁ。黙ってればいいのに。」
「一応、月例ですしねぇ。それに彼、中学校のときの同級生だし・・・。(-.-)」
「借りを作ったつもりかよ。(-。-;)」
「ちょと、なによその云い方は!せっかく教えてあげたのに、今度から自分でクラブ取り
に来てちょうだい。」
「なっ、(^◇^;)」
今日は一応月例だ。

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